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現在相場考察

2018年春頃までの活発さを感じない、サブマリーナ14060M

2019年4月12日更新
ロレックスのサブマリーナー14060Mについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年1月の安値(楽天)と2019年4月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年3ヶ月での変動は¥63,560だった。

サブマリーナ 14060Mについての考察(2019年4月)

5桁時代のスポーツモデルにおいて、唯一「ノンクロノメーター」だったサブマリーナノンデイト。

2000年代前半の新品実勢価格は、唯一20万円台という水準だったなど、エントリーモデルという要素を感じる存在です。

通常、エントリーという要素は、あまり人気とならない傾向がありますが、サブマリーナノンデイトの場合は、「ツウの1本」というイメージもあり、エントリーということがマイナス要素とはなっていないと感じます。

これは、クレジットカードで例えると、アメックスのグリーンと同じような感覚だと感じます。グリーンは、都会だとプラチナよりも見ない印象すらあり、バフェットなどの有名人が保有していることもあって、何かとブランド力の高いエントリーカードだといえますが、サブマリーナノンデイトの2000年代前半の印象は同じような感覚があったといえます。

とはいえ、今となってはサブマリーナノンデイトは5桁においても6桁においても、スポーツモデルのボトム価格ではなく、いずれもそれなりに高い水準となっています。

そんなサブマリーナノンデイトの14060Mは、現在約75万円という水準になっているのですが、1年少し前と比較して6万円ほどの上昇となっている様子です。

ただ、このモデルは、先のようにエントリーという要素もあるため、1年前でも、今の時代でもボトム価格にはBやCランクのモノがある傾向があります。

高級腕時計の場合、ボトム価格がABランク以上となっている傾向が多いと感じますが、サブマリーナノンデイトのように、現行時代において「エントリー」という要素があった時計の場合、BやCランクのモノが一定数ある傾向が目立ちます。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年1月
の安値(楽天)
2019年4月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
14060M
中古 1年
3ヶ月
¥694,440 ¥758,000 63,560 109.15%

14060Mは、2001年に14060の新ムーブメント版として登場したモデルですが、同時期、同じような内容でモデルチェンジしたエクスプローラーの場合は、114270とリファレンスが変化しました。

サブマリーナとエアキングは、リファレンス末尾に「M」が与えられたのですが、いずれもノンクロノメーター仕様となっている点が共通しています。

ちなみに、2007年にエアキングは6桁世代にモデルチェンジし、クロノメーター仕様となりましたが、同時期にサブマリーナノンデイトもクロノメーターへと変化。

そのため、同じ14060Mでも、ノンクロノメーターとクロノメーターがあり、文字盤表記の違いから、見た目の印象も異なります。

ボトム価格はノンクロノメーターの傾向があり、クロノメーターのほうが高い水準となっていますが、いずれもここ1年の間において、他のSSスポーツロレックスと比較して、目立った値動きとはなっていない様子です。

5桁世代のサブマリーナノンデイトは、2018年まで“1年10万円以上”というような値動きとなっていましたが、2019年においては“1年で約6万円”というように、動きが鈍化しています。

一時は、デイトより高かったノンデイトですが、最近ではデイトと同等かやや安いぐらいというノンデイト。

2018年春頃までの活発さを感じない今、今後どうなるか興味深い存在だと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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