2010年に登場した116610LN。16610時代から、サブマリーナデイトという存在は、スポーツモデルの中間的な価格帯に位置し、最もオーソドックスなモデルという印象があります。
ただ、その新品実勢価格は、2012年の時点で約60万円という水準になっており、2000年代前半と比べるとずいぶん高くなったという印象でした。
高くなったという印象でも、サブマリーナには「LV」という更に高い存在があるため、この116610LNは、そこまでの注目度とはなっていなかったと感じます。
そういったこともあってか、その後の中古相場もそれほど派手というわけではなく、2016年10月の時点でも、中古が約70万円という水準でした。
その時点で、デビュー後の新品実勢価格を上回っているため、116610LNは優秀な存在だったといえますが、その時代に目立って値動きしていた他のモデルと比べるとそこまで派手という印象もありません。
ですから、この116610LNの中古が、まさか100万円以上になるなんて、筆者を含めて多くの人が想像していなかったと思います。
しかし、2019年4月現在、この116610LNのボトム価格はなんと105万円という水準になっており、中古で100万円以上という状況になっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年11月 の安値(楽天) |
2019年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 116610LN |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥968,000 | ¥1,056,240 | 88,240 | 109.12% |
この116610LNは現在、プレミア価格状態となっているわけですが、ここ数年の間において、現行SSモデルとして100万円を超えたのは、116710BLNR、116610LVに続いて3本目だといえます(デイトナやディープシーを除く)。
緑サブという人気モデルがあるということなど、その立ち位置的にオーソドックスという印象のある116610LNが、現行モデルとしてラインナップされている時代に100万円以上という価格帯になったのはかなり凄いと感じます。
ちなみに、近頃サブマリーナにおいて、本来高級な「デイト」より、「ノンデイト」のほうが高値という傾向がありますが、114060は以前から116610LNより安い傾向があり、現在90万円程度という水準です。
緑サブ116610LVの中古が100万円を超えたのは、2017年8月のことでしたが、その時点は約102万円という水準でした。いまでは、116610LVは140万円台となっているため、2017年の水準は「安い」と感じますが、当時としては「かなり高い」というように、驚くに値する印象でした。
しかし、2019年の今となっては黒サブ116610LNも、100万円以上となっており、その約105万円という水準は、2017年8月の116610LVをやや上回っているのです。