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現在相場考察

エルプリ搭載のクラシックタグホイヤー、モンツァ

2016年5月1日更新
タグホイヤーのエルプリメロについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2009年8月の安値(ヤフオク)と2016年5月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この6年9ヶ月での変動は¥0だった。

モンツァ キャリバー36 革ベルト CR5110についての考察(2016年5月)

モンツァといえば、「カレラ」「モナコ」に次ぐ復刻モデルです。ただし、“復刻モデル”と言っても2種類存在するので要注意。1つは2000年頃に登場した「HEUER」ロゴの復刻版(CS2111)。そしてもう一つが、2001年頃に登場した「TAG HEUER」ロゴの“キャリバー36”(CR5110)。このキャリバー36エルプリメロ、というのは有名ですね。

タグホイヤー モンツァ¥275,000〜¥1,351,000(2024年11月23日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2009年8月
の安値(ヤフオク)
2016年5月
の安値(楽天)
変動額 残価率
タグホイヤー
モンツァ
キャリバー36
革ベルト
CR5110
中古 6年
9ヶ月
¥248,000 ¥248,000 0 100.00%

タグホイヤーといえば、F1のイメージが強いです。

90年代より積極的にF1に広告宣伝をし、その際ヒットしたのがS/el

タグホイヤーというブランド2000年ぐらいまで、宣伝広告によるヒット&時計の造りのせいで、高級腕時計としてはちょっぴりチープな印象でした。

しかし、そこに“限定”付きで登場したクラシックシリーズ」が人気に。

当初投入されたのはカレラモナコでした。

で、その「カレラ」と「モナコ」の“限定”が解除された際、新たな「クラシックシリーズ」の一員としてデビューしたのが復刻モンツァです。

で、このモンツァ、1964年の復刻カレラとは異なり、1930年代に製造されていたクッション型ケースのモデルを復刻し、そこに「モンツァ」と命名。

カレラモナコ正当な復刻版であるのに対し、モンツァは掘り起こしてきた感がありますね。

そんなモンツァ、「ホイヤー」ロゴのほうは結構短命で、デビューしてから1年ぐらいですぐに「タグホイヤー」ロゴのキャリバー36にモデルチェンジとなります。

どちらが高いかというと、タグホイヤー」ロゴモデル

一見、「ホイヤー」ロゴのほうがマニア受けしそう&生産年数短いので、高そうですがそんなことはありません。

やはり、キャリバー36=エルプリのほうが価値が高いと世間は認識するのでしょう。ちなみに、定価も「タグホイヤー」ロゴのほうがだいぶ高いです。

そして、相場。

なんと2009年と全く同じ価格ではありませんか!

同じくエルプリ搭載モデルでも2012年と比べて30万円以上値上がりしているロレックス16520と比べて、全く価格が変わっていないエルプリ搭載のモンツァはお買い得とも言えるでしょう。

個人的には「ホイヤー」ロゴのほうが好きですが、エルプリ搭載で革ベルト仕様のクラシカルな時計、ちょっと興味をもったら良い選択です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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