2006年にフルモデルチェンジされたGMTマスター2。当初コンビが先に投入され、ステンレススチール(黒ベゼル)が登場したのは翌2007年のこと。6桁リファレンスの本モデルが登場してから、もう10年になりますが未だに「新型」と言いたくなるのはどうしてでしょうか。14270のエクスプローラがキムタク効果で流行ったのは2000年頃ですが、その時の14270はデビューから10年。今のGMTマスター2と同じなのだったのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年4月 の安値(ヤフオク) |
2016年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 コンビ 116713LN |
中古 | 4年 1ヶ月 |
¥648,000 | ¥957,000 | 309,000 | 147.69% |
現行GMTマスター2を2016年の今においても「新型」と呼びたくなるのは、5桁リファレンスのロレックスに強い親近感を持っているということなのだと思います。
実際、6桁を“新型”表記している様子は多くの時計店のサイトで見受けられます。
さて、そんなGMTマスター2。
6桁リファレンスの“新型”がデビューするまで「不人気スポロレ」の象徴的存在でした。
しかし、新型登場のさせ方が巧みだった(先にコンビ、次に黒ベゼルのSSという順序)ため、2007年頃を境に5桁リファレンスのGMTマスターは値上がり。
特に値上がりしたのはそれまで不人気だった青赤ベゼル。
この“色付き”ベゼルですが、6桁リファレンスでは当初採用されていませんでした。
1950年代にデビューした初代の6542から続く、GMTのマスターの伝統的な“色付き”ベゼルがないGMTマスターはなんとなく寂しい気がします。
で、そんな6桁リファレンスに“色付きベゼル”が復活を遂げたのは2013年になってから。
実に7年ものあいだ、色付きベゼルがなかったのです。
そういう事情があってこそ、“色付きベゼル”というかつての不人気要素は、逆に価値のあるものへと変貌を遂げたのですね。
そんなわけで2013年に登場した黒青ベゼルのステンレススチールモデル、116710BLNRはデイトナ以外のロレックスとしては久しぶりの新品プレミア価格状態に。
そして、その116710BLNRが90万円以上する現在、過去相場と比較して約30万円という値上がり状態の116713LNが逆にお買い得に見えるのです。
ちなみに6桁リファレンスのサブマリーナコンビは現在100万円以上。
5桁リファレンスだと、コンビのほうが高いのに、6桁だとコンビのほうが安いという事情も存在します。
6桁スポロレ特有の、「セラミックベゼル」付きコンビモデルを買いたい場合、GMTマスター2が現在お買い得価格な模様です。