ブルガリのスポーツモデルといえば「ディアゴノ」という名称ですが、かつてそれは「スポーツ」と呼ばれていました。
変更となったのは、2002年頃のことなのですが、その際、このAL38Gの登場とともに「ディアゴノ」という名称が出たことから、それがシリーズ名であるということが定着するまでの間、このAL38Gがディアゴノというモデルと思われていた時期がありました。
このAL38Gは、その型番の「AL」から、アルミニウムのK18バージョンということが分かるのですが、「アルミニウムの金無垢」というのは矛盾を感じるため、現行当時から「ディアゴノ金」などと呼ばれていた時計です。
2000年代前半において、ブルガリの人気度は高く、ロレックス、オメガ、カルティエ、ブルガリというように、人気4大ブランドの1つだったといえます。
また、人気のモデルといえばスポーツ系ですが、それは2000年代前半当時でも同様。そのため、ブルガリのスポーツ系は特に人気だったといえます。
ちなみに現在、ブルガリのスポーツは、10万円以下で3針、15万円以下でクロノグラフ(自動巻)が購入可能な状態ですが、K18モデルに関しては40万円以上の価格帯に位置し、値動きもステンレスよりする印象があります。
ですから、このAL38Gというモデルは、金無垢スポーツということで、今においてもそれなりの評価となっていても不思議ではありません。
けれどもこのAL38Gは最近値下がり傾向となっており、現在30万円台中盤で購入可能となっています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年8月 の安値(楽天) |
2019年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ブルガリ
アルミニウム AL38G |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥449,280 | ¥348,000 | -101,280 | 77.46% |
AL38Gは、金無垢スポーツのブルガリとしては、いつの時代でも相対的に安いと感じる水準で、リーマンショック時は20万円台、アベノミクス以降でも30万円台という印象があります。
ブルガリの金無垢スポーツのストラップには、ブレスレット、ラバーベルト、革ベルトがありますが、ブレスレットが最も高く、革ベルトが最も安い傾向があります。
ちなみに、クロノグラフには自動巻とクォーツがあるため、最も安い金無垢モデルの組み合わせは、『クォーツ&革ベルト』となります。
けれども、このAL38Gは例外といえ、いつの時代でも、CH35G(クォーツ&革ベルト)より安いのです。
ただ、安いといっても、その差はそこまで大きくなく、「同等もしくはやや安い」という表現がしっくりきます。
なお、現在CH35Gの革ベルト&クォーツは40万円以上という水準になっており、数年前の30万円台という水準より値上がりしている様子です。
それに対して、このAL38Gは、2018年8月に40万円台中盤となった一方で、現在では再度30万円台中盤にまで下落。
他の金無垢ブルガリとは異なる値動きとなっている様子なのです。
このAL38Gは、2019年現在においてそこまで有名なモデルではありませんが、一定のファンがいる様子で、比較的短い期間で売れている様子を目にします。
そういった傾向があるにもかかわらず、AL38Gは、現在金無垢スポーツモデルでありながら、約34万円という水準で購入可能であるのです。