ロレックスには、いくつかの「II」がありますが、それらは「エクスプローラー2」や「GMTマスター2」といったように、スポーツ系という印象があります。
しかし、2000年代後半には、ドレス系にも2つの「II」が登場。
その存在こそ、デイトジャスト2とデイデイト2です。
これらシリーズは、2019年現在では既に廃止となっており、デイトジャストもデイデイトも、「36」や「41」というようにケースサイズで分類されるようになりました。
そのため、今となってはデイトジャストやデイデイトの「II」には希少性を感じ、まさに時計ツウの選択だといえるかもしれません。
そんなこともあってか、特にデイトジャストの116300は、年々値上がり傾向といえる状況で、2017年から1年ごとに値上がりする印象があります。
2019年5月現在でもそれは同様で、2018年1月と比べて9万円の値上がり状態となっており、その水準は70万円台に達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年1月 の安値(楽天) |
2019年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトジャスト2 銀文字盤 116300 |
中古 | 1年 4ヶ月 |
¥628,000 | ¥718,000 | 90,000 | 114.33% |
この116300は、2017年2月時点では約53万円という水準だったのが、2018年1月には約62万円にまで上昇。そして、2019年現在では約71万円となっています。
つまり、2017年に50万円台だったのが、2018年には60万円台となり、2019年には70万円台となっているため、きれいに1年毎に相場が変わっている印象だといえます。
デイトジャストといえば、ロレックスの中で最もオーソドックスな存在という印象がありますが、「II」はそのようなオーソドックスさに意外性を与えていると感じます。
そのため、この116300には需要がきちんとあり、年々値上がり傾向となっているのかもしれません。
なお、デイトジャスト2とデイデイト2は、文字盤上に「II」という表記がありません。
もしもこの表記があったならば、さらなるレアさを生み出し、今よりもっと高い水準になっていても不思議ではありません。
とはいえ、そのようなことを筆者は既に2年前の記事でも書いているのですが、その際この116300は約53万円という水準。
つまり、2019年現在では2017年から20万円近くも値上がり状態となっているため、「II」という表記がなくとも十分値上がりしていることになります。
2017年と2019年の116300の価格差は約18万円ですが、この“18万円”という価格差は、1999年当時の赤サブと通常の1680の差に相当するといえます。
そういった意味では、2年で値動きした額は、かつての文字盤表記による付加価値並だということもできるのが面白いと感じます。