2004年にデビューしたデイトジャストのターノグラフ。
デイトジャストという非スポーツ系のシリーズに、スポーツ系に採用される「回転ベゼル」というアイテムを与えたこのモデルは、現在では既にラインナップされていません。
回転ベゼルを持つドレス系ということは、現在では意外な組み合わせと感じるかもしれませんが、このターノグラフがデビューした時期においては、あまりそういった印象は感じませんでした。
なぜなら、ターノグラフ以前にも、デイトジャストにはサンダーバードという回転ベゼルを有するモデルが存在しており、一定の人気があったからです。
そのためか、ロレックスはサンダーバードのモデルチェンジにあたり、かなりな力を入れたとも感じます。
実際、サンダーバードの後継としてデビューしたターノグラフには、いくつもの復刻要素が存在。
赤いデイト表記やターノグラフという名称自体がそれにあたります。
また、針やターノグラフ表記も赤となっており、ロレックスとしては珍しい配色となっているのです。
しかし、そういったロレックスの気合とは逆に、このターノグラフはそれほどの人気モデルとはならなかったようで、デビューから9年後の2013年には生産終了となった模様です。
そんなターノグラフは、中古相場でもこれまで目立った値動きをすることがなく、あまり注目度が高くないといえたかもしれません。
けれども、その様子を注意深く見ると、実は2019年の今、かつてとは異なる変化が起きていることが分かるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年5月 の安値(楽天) |
2019年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトジャスト ターノグラフ 白文字盤 116264 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥561,600 | ¥627,900 | 66,300 | 111.81% |
この116264の白文字盤は、1年前と比較して約6万円の上昇となっていますが、かつてはこの約6万円という値動きをするまでに2年近くかかっていたのです。
2016年8月から2018年5月までの1年9ヶ月において、このターノグラフが値動きした額は約6万円。それに対して、2018年5月から1年の期間が経過した今、同様の値動きとなっているのです。
一度に値動きする額が6万円という水準であるため、他のロレックスと比較すると地味な値動きとも感じ、多くの人にその現象が気づかれにくいかもしれません。
しかし、かつてと比べると、この116264は確実に異なる価格帯になったと感じます。
2016年8月時点では約49万円だったのが、2018年5月では約56万円となり、2019年5月現在では、約62万円となっているのです。