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現在相場考察

黒文字盤は2ヶ月遅れて値動きする、エクスプローラー2 216570

2019年5月12日更新
ロレックスのエクスプローラー2216570について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年10月の安値(楽天)と2019年5月の安値(ヤフーショッピング)を比較し現在相場を考察。この7ヶ月での変動は11万1240円の値上がりだった。

エクスプローラー2 黒文字盤 216570についての考察(2019年5月)

スポーツロレックスは90年代後半から現在までの20年以上に渡って、とても人気の高い状態が続いています。

現在では、特に6桁世代の人気が高く、セラミックベゼルを有するモデルは、1つを除いて中古が100万円以上となっている状況です。

その一方で、セラミックベゼルを持たないモデルは、それほどの価格帯とはなっておらず、数年前から「安いスポーツモデル」という印象があるかもしれません。

セラミックベゼルを持つモデルが派手な値動きかつ高価格帯にいる一方で、非セラミックベゼルの、エアキングエクスプローラーエクスプローラー2ミルガウスはいずれも、セラミックと比べると地味な印象があります。

特に、エクスプローラー2216570は、2018年頃まで値動きしないという印象が強く、2015年と比較して値下がり状態となっていたのです。

2015年において、この216570の黒文字盤は、60万円台後半という水準に位置していましたが、2016年には値下がりし、6月時点では約59万円というように、60万円を切っていたのです。

2017年になってから216570は回復傾向となり、11月時点では白文字盤が2015年と同水準程度になったのですが、この時期では黒文字盤のほうが白文字盤より安い傾向となっていました。

その後、エクスプローラー2は、白文字盤が先に値上がりし、黒文字盤が遅れて動くという状況が目立つようになったのですが、それは70万円台となったときも同様でした。

2018年8月に白文字盤は70万円台になったのですが、黒文字盤は2ヶ月遅れて70万円台となっています。

そして、今回も同様で、2019年3月に白文字盤が80万円台になった2ヶ月後の今、黒文字盤も80万円台となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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ロレックス 216570 オイスターパーペチュアル エクスプローラー2 GMT メンズ SS オートマ 黒文字盤 ランダム

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年10月
の安値(楽天)
2019年5月
の安値(ヤフーショッピング)
変動額 残価率
ロレックス
エクスプローラー2
黒文字盤
216570
中古 0年
7ヶ月
¥729,000 ¥840,240 111,240 115.26%

2018年において、21657070万円台となりましたが、この水準は、2015年以上の価格帯であるため、216570としては過去最高値とえるかもしれません。

そして、70万円台になってから半年という期間で216570は、いずれの文字盤も80万円台に到達しているため、かつての「値動きしない」という印象を覆しているように感じます。

非セラミックのスポーツ系は、相対的に安く、目立った値動きもしない印象があったかもしれませんが、現在のエクスプローラー2の様子からはそういったことを感じません。

この216570は、今後もどのような動きとなるか楽しみですが、特に興味深いのは、白文字盤と黒文字盤の価格変動のタイミングが、今後も2ヶ月程度のズレとなるか否かというところだと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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