腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

新作発表から1ヶ月、デイトナの相場に変化あった?

2016年5月5日更新
ロレックスのデイトナ116520について斉藤由貴生が執筆。本記事では2012年4月の安値(ヤフオク)と2016年5月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この4年1ヶ月での変動は¥-8,400だった。

デイトナ 白文字盤 116520についての考察(2016年5月)

今年のバーゼルで16年ぶりに新型が発表されたステンレスのデイトナ。2000年に発表された116520の見た目は、前作16520と似ていたため、見た目の変化としては30年近い歳月を経た変化と言っても良いでしょう。さて、今も昔もスポロレの中で頂点人気を誇るデイトナ。スポロレという括りに収まらず、ロレックスの中で、もしくは高級腕時計の中で「最も人気」と言っても良いかもしれません。

ロレックス デイトナ 116520¥2,800,000〜¥8,528,400(2024年11月23日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2012年4月
の安値(ヤフオク)
2016年5月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
白文字盤
116520
中古 4年
1ヶ月
¥1,058,400 ¥1,050,000 -8,400 99.21%

さて、そんなデイトナがモデルチェンジ!

とは、業界の人もファンにとっても大ニュースです。

ぶっちゃけ、見た目は「黒ベゼルになったなぁ」というぐらいしか変わっていないような気もしますが、それでも大ニュース!

車であれば長くても7年周期でモデルチェンジが行われますが、デイトナは16年ぶり。

モデルチェンジするだけで大ニュースになると言っても良いでしょう。

そして、腕時計投資の観点で気になるのは、新型が出る前のモデル=116520の価格がどうなるかという点。

2007年にモデルチェンジされ生産終了となったGMTマスター2の旧型が、それまでの相場の約2倍となったように、新型が登場すると、旧型の価格上昇に期待がかかります。

ということで、新型発表から1ヶ月後のデイトナ、どのような相場になっているかというとほぼ変わりありません

マイナス8000円というと、5万円クラスの時計なら大きな変化ですが、100万円台の相場を誇るデイトナにとって8000円の価格上下は誤差の範囲と言えるでしょう。

ただし、2016バーゼルで発表された新型はまだ世の中に流通していません。

そして、116520の供給が停止するまでには新型発表から若干のブランクが有ると思います。

116520の値上がりは多分新品から始まるでしょう。

そしてそろそろ新品価格がじわじわと値上がる頃だと思います。

それに中古も影響を受けて値上がりする。そうなるにはまだ少し時間がありそうです。

ということで、116520、買っておけば良かったかどうか、の判断は早くて2ヶ月後ぐらいかな、と思っています。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。