腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

70万円台になった、デイトジャスト116233グレーサンビーム文字盤

2019年5月17日更新
ロレックスのデイトジャスト116233について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年10月の安値(楽天)と2019年5月の安値(ヤフーショッピング)を比較し現在相場を考察。この1年7ヶ月での変動は3万2640円の値上がりだった。

デイトジャスト グレーサンビーム文字盤 116233についての考察(2019年5月)

かつて「ロレックス」という言葉に対して想像した時計像は、コンビのデイトジャストだったといえますが、現在ではそれがスポーツモデルに変化したと思います。

そうなったのは2000年代からだといえますが、その時代に登場したデイトジャストこそ116233という存在です。

16233の時代では、ロレックスデイトジャストというイメージがあったためか、中古流通量はかなり多めです。

それに対して、116233の時代では、世界的にスポーツモデルが人気となっていたこともあり、中古流通量は5桁と比べて少なめとなっているのです。

さて、そんな116233も2018年に126233へと変化。デビューしたのが2004年ですから、14年でモデルチェンジしたことになります。

この116233という存在は、最初に6桁世代のデザイン要素が採用されたといえるため、まさに6桁の幕開けとなったモデルだと感じます。

そのような存在がモデルチェンジされたというのは、126233をもって新世代が始まるのかと思いきや、そうではない様子があります。

126233は、116233に対して見た目的な変化は大きくなく、最もな違いは搭載するムーブメントだといえます。

そのため、80年代のようなモデルチェンジだとも感じるため、116233は80年代ヴィンテージに近い立ち位置というと分かりやすいかもしれません。これは、このデイトジャストに限らず、ディープシーなど多くのロレックスで見られる変化です。

ただ、80年代ヴィンテージとは異なり、生産期間は短くないため、それらが今後どのような評価となるのかはまだわかりません。

少なくとも現在の様子を見ると、これらはまだ現行といった印象があるように感じます。

では、値動きはどうかというと、生産終了となったからといって特に動いてはない様子です。

しかし、その水準は、年々きちんと変化しており、116233は現在70万円台という水準となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
ロレックス 116233 デイトジャスト メンズ サンビーム Y番【OH済】

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年10月
の安値(楽天)
2019年5月
の安値(ヤフーショッピング)
変動額 残価率
ロレックス
デイトジャスト
グレーサンビーム文字盤
116233
中古 1年
7ヶ月
¥678,000 ¥710,640 32,640 104.81%

116233(グレーサンビーム文字盤)は、2017年4月の段階で約65万円という水準でしたが、2017年10月にはやや値上がり。現在では、約71万円という水準になっています。

一度に値動きする額や、その値動きに要した期間は、スポーツ系と比べてかなり地味だといえますが、それでもきちんと値上がりしているのが凄いと感じます。

2017年の時点では、60万円台だった116233(グレーサンビーム文字盤)は、今や70万円台。値動きは地味でも、70万円台という価格帯はインパクトがあるように思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。