シャネルのJ12といえば、2003年に登場したホワイトセラミックが有名ですが、それ以前から存在するブラックセラミックも魅力的だと感じます。
中古相場でも、ブラックはホワイトより安いことが目立ちますが、ブラックセラミックには同じように見えて2つの仕様があるということも、その要因としてあるようです。
J12の3針自動巻メンズサイズを基準とした場合、ホワイトセラミックはセラミックブレスレットが基本となる一方で、ブラックセラミックにはセラミックのブレスレットに加え、ラバー素材のブレスレットが存在。
それらは見た目が似ているため、写真では気づきづらいのですが、鏡面なのがセラミック、マットな感じなのがラバーというと分かりやすいと思います。
ラバーといえば、「ラバーベルト」を思い浮かべますが、この場合のラバーは「ブレスレット」であるのです。
相場は、セラミックよりラバーブレスレットのほうが安い傾向となっており、ホワイト>ブラックセラミックブレス>ブラックラバーブレスという価格序列になっている傾向が目立ちます。
そんなラバーブレスレットのH0684は、特に2016年から2017年にかけて安い状況となっており、当時は10万円台半ばで購入可能だったのです。
2011年でもこのH0684は約17万円。ですから2017年の約15万円という水準は、腕時計が全体的に安かった時期よりも安く購入可能だったのです。
そんなH0684は、2017年2月から2年経った今、なんと値上がり傾向となっており、その水準は20万円台に達している状況。
2017年の水準に限らず、2011年よりもしっかり高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年2月 の安値(楽天) |
2019年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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シャネル
J12 H0684 |
中古 | 2年 3ヶ月 |
¥159,840 | ¥216,000 | 56,160 | 135.14% |
現在、H0684のボトム価格は約19万円という水準ですが、ABランク以上となると約21万円となります。
ボトム価格(AB以下)を基準としても、2011年、2017年の水準を上回っている状況であるため、いずれにしてもH0684は値上がり傾向だといえます。
筆者が記事を準備している途中に、対象としていた個体は売れてしまったのですが、こういった現象からも需要の高さを感じます。
ちなみに、ホワイトセラミックのH0970は、2017年と比較して値下がり傾向。現在の水準は約24.9万円であるため、このH0684との価格差は3万円程度となっています。
2017年において、H0970は約28.9万円、H0684は約15.9万円。2017年当時、ホワイトとブラック(ラバー)には13万円以上の価格差があったのが、今ではその差は3万円程度であるのです。