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現在相場考察

元祖1950、パネライPAM00127

2016年5月4日更新
オフィチーネパネライのPAM00127について斉藤由貴生が執筆。本記事では2009年5月の安値(ヤフオク)と2016年5月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この7年0ヶ月での変動は¥82,000だった。

ルミノール1950 1950本限定 PAM00127についての考察(2016年5月)

パネライ自体が「復刻」というキーワードを全面に押し出したブランドですが、そのパネライの中で「復刻エディション」という形で2002年に限定モデルとして登場したのがこのPAM00127

パネライはもとより、年間生産本数が決まっているので、「限定」と言われても通常モデルとの違いが分かりづらいのですが、デビュー当時からこのモデルについて一般的に「限定・復刻」と認識されていました。

オフィチーネパネライ ルミノール 47mm PAM00127¥1,908,000〜¥1,908,000(2024年11月26日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2009年5月
の安値(ヤフオク)
2016年5月
の安値(楽天)
変動額 残価率
パネライ
ルミノール1950
1950本限定
PAM00127
中古 7年
0ヶ月
¥1,400,000 ¥1,482,000 82,000 105.86%

2002年頃において、標準的なルミノールの44mmというサイズでもかなり大きいのに、47mmという超巨大サイズで登場したPAM00127

当時の定価は90万ぐらいで、実勢価格も定価とほぼ同じ水準という感じでした。

2002年というとパネライが流行り始めていて、黒文字盤のルミノールベース(PAM00002)やPAM00050などはプレミア価格で販売されるほどの人気状態。

とはいえそれらモデルも50万円ぐらいという相場が当たり前。ちなみに、今では200万円以上という価格帯になっているノーチラスアクアノートも100万円以下が当たり前という相場でした。

今でこそステンレススチールの時計が200万円、でも珍しくはありませんが、2002年当時において“ステンレスの腕時計が100万円”というのはかなり珍しく、パテックフィリップ以外ではこのPAM00127ぐらいしか無かったように思います。

パテックフィリップですら100万円のステンレスモデルがあまり人気でない状況の中、パネライのステンレスモデルが100万円といわれたら、かなり割高という感覚があります。しかし、有名焼肉店「スタミナ苑」などでPAM00127を付けている人をよく見かけたため、本来割高と思われそうな時計であるにも関わらず「結構売れている」という印象でした。

そして、当時90万円でも「高い」と思った筆者ですが、なんと現在の相場は130万円以上。

ちなみに、上記の時計は約150万円で“未使用”とのこと。

最近少し相場が下がったように見えますが、2002年頃と比べると充分に値上がり状態です。

今では「1950」というモデルがシリーズ化されていて、幾つかのラインナップが存在。パネライ全般に言えることですが、ラインナップが多すぎてどれがどれだかわかりません。

一方、このPAM00127がデビューした頃のパネライはラインナップが少ない時代。そして、その時代において“特別な”パネライとして多くの人に認識されているPAM00127は今も昔も価値が付いているのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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