ロレックスの最高級シリーズであるデイデイト。
用意される素材はK18かプラチナで、コンビやSSが設定されたことはありません。
同じようなコンセプトだと思われたスカイドゥエラーは、デビュー当初はK18のみだったものの、最近ではコンビが登場。
それに対してデイデイトは、数十年に渡ってK18かプラチナのみであるのです。
「ロレックスは高級品である」ということは、多くの人が知っていますが、その中で最も高級なデイデイトは、まさにお金持ちのアイコン的存在ともいえます。
そのためか、映画などでは、お金持ちそうな人物が金色に輝くデイデイトを着用しているという姿は、半ばお約束となっているとも感じます。
ですからデイデイトという存在は、「私には関係ない」と思われるほどの存在感があり、かつてでは価格的にも「気軽に手を出せない」という序列にいました。
しかし、多くのモデルが値上がりした今において、デイデイトの相対的な価格帯はそれほど高くなく、意外にも身近な存在になっていたとも感じます。
特に流通量が多いデイデイトといえば、5桁時代の18238ですが、現在18238のボトム価格は約125万円。
2017年9月から、2019年5月までの1年8ヶ月の期間で値動きした額も5万円という水準にとどまっています。
2017年9月時点では、緑サブや116710BLNRは、この18238より20万円近く安い水準に位置しましたが、今となっては18238よりも数十万円単位で高い価格帯に変化しています。
ですから、金色に光り輝くデイデイトは、“ずいぶん高い”という印象がありながら、気づいたら人気SSスポーツよりも安い価格序列になっていたのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年9月 の安値(楽天) |
2019年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイデイト シャンパン文字盤 18238 |
中古 | 1年 8ヶ月 |
¥1,200,000 | ¥1,250,640 | 50,640 | 104.22% |
デイデイトには様々な年式がありますが、現在高い順に『218238(デイデイト2)>228238(デイデイト40)>118238(デイデイト36)>18038≧18238≧1803』となっています。
最も安いのは1803ですが、18038や18238と大きく変わらないともいえます。
18238は、2000年に118238デビューするまで現行だったモデルで、90年代の5桁世代と同じ年式にあたりますが、流通しているものは80年代後半に製造された個体が多い傾向です。
118238以降となると、目立った値動きも珍しくありませんが、18238はここ数年あまり目立った値動きとはなっていません。
そして、気づいたらステンレスの人気スポーツより安い価格帯へと変化しているわけです。
デイデイトという存在は、その見た目からずいぶん高いという印象もありますが、現在の“人気モデル”の価格帯を考慮すると、意外と“手が届く”印象になるのが面白いと感じます。