パネライがサブマリーナに対抗した時計がコレです。回転ベゼルと300m防水性能を搭載、というのはサブマリーナと同じ。こちらはラバーベルト搭載、というのはブルガリスクーバに近いデザインです。しかし、この時計、改めて考えてみると存在意義はあるのかと疑問に思う点もあります。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年2月 の安値(ヤフオク) |
2016年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パネライ
サブマーシブル PAM00024 |
中古 | 6年 3ヶ月 |
¥398,000 | ¥429,840 | 31,840 | 108.00% |
それは、パネライのルミノールのおける標準的な防水性能のレベルが300m防水という水準だからです。
最もシンプルなルミノールベースでさえ、裏スケ+300m防水です。
そして、この裏スケというのが非常に重要な要素。実は300m防水で裏スケの時計ってあまりないです。
にも関わらず、サブマーシブルの裏蓋はステンレス製。
ムーブメントを眺めることはできません。
標準装備で300mの防水性能を誇るパネライだからこそ、ダイバーズウォッチというキャラクターを前面に出したサブマーシブルはシードウェラ並の防水性能にして欲しかったと思います。
この時計、2001年頃のパネライが時計ファンの間で徐々に流行り始めた時には既に発売されており、それから15年経った今現在でも“現役”モデル。
40mmのステンブレスルミノールを生産中止にしたのに、なぜこっちは生産中止でないのかと疑問に思います。
理由は上に書いたとおりの存在意義。
40mmのステンブレスモデルはパネライに無いキャラクターで、ロレックスのライバルとしても機能するモデル。
同じように対ロレックス(サブマリーナ)として存在するサブマーシブルはダイバーズウォッチにおける1番の売りである防水性能について他のパネライと同じ。
違いは回転ベゼルぐらいしかありません。
しかもルミノールベースやマリーナ44mmは裏スケであるから更に性能は高いわけです。
サブマーシブルは、パネライの中でも特殊なモデル扱いなため、ルミノールベースより上の相場に位置します。
よって、パネライが全体的に安かった2010年頃、ルミノールベースやルミノールマリーナ44mmが25万円前後という相場だった頃、この時計は30万円代後半。
今ではルミノールベースが45万円前後するのに対し、こちらはそれより安い相場。
当然値上がり率も良くありません。
やはり、サブマーシブルというダイバーズキャラクターのモデルなのにもかかわらず他の時計と同じ防水性能、というのが評価されにくい要因なのでしょう。
ただ、このサブマーシブルのようにパネライにはロングセラーモデルがそこそこ存在するという点については、ブランディングとして良い要素だと感じます。
上記の3つは、2001年ぐらいから15年に渡ってロングセラーの現行モデル。
しかし、上記3点を残すのであれば、
も残したほうがパネライファンとしては嬉しいところです。