チタンの腕時計を選ぼうと思った場合、選択肢が意外に少なかったり、高価格帯のモノが多いという傾向があります。
実際、チタンモデルを用意しているのは、一部ブランドに限られる傾向があり、安くても中古で40万円以上という感覚があるかと思います。
40万円以上の予算があれば、探せば金無垢モデルすら選択可能。チタンという存在は、“ステンレスと同等かやや高いぐらい”と思いきや、意外と高いということになるわけです。
しかし、そんなチタンでも、20万円台前半で購入可能なモノが存在。
オメガのシーマスタープロフェッショナル2231.50は現在、約21万円という水準で購入可能です。
ただしこのモデル、2016年の段階では10万円台で購入可能だったため、今の水準は値上がり状態。
オメガのモデルといえば、スヌーピーやアラスカプロジェクトなど、“レア”という要素を含むものが目立った値動きをする傾向があるように感じますが、このチタンモデルも値上がり傾向となっています。
アラスカプロジェクトほどのレアさはないため、派手な値動きとはなっていないものの、きちんと上昇しているという点は、やはりレアという要素を含むオメガならではだと感じます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年10月 の安値(楽天) |
2019年6月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オメガ
シーマスター プロフェッショナル 2231.50 |
中古 | 2年 8ヶ月 |
¥178,000 | ¥213,840 | 35,840 | 120.13% |
このモデルが現行だったのは、2000年前後という時代ですが、当時の新品実勢価格は約22万円という水準。
その時期、スピードマスターのムーンウォッチ(3570.50)は10万円台後半という新品実勢価格だったため、チタンのシーマスターのほうが高い価格序列だったわけです。
その頃、オメガにおいてチタンモデルは主にシーマスターに用意されていたのですが、それらチタン素材のシーマスターは、いずれもステンレスのスピードマスターより高い水準だったといえます。
そういった意味では、チタンモデルはステンレスよりやや高く、価格序列的にはステンレスとコンビの中間というポジションだったといえます。
そのため、今の相場においても、同じ時代のSSモデルと比較して、相対的に高い位置となっています。
とはいえ、スピードマスターと比較すると、その価格序列は逆転状態。
現在、このチタンシーマスターよりムーンウォッチのほうが10万円近く高い状態です。
ただ、この2231.50は、現在の中古相場が約21万円。つまり、現行時代の新品実勢価格、約22万円と同等にまでなっているため、優秀とも感じます。
チタンの腕時計は、軽くて丈夫で低アレルギーという内容であるため、普段遣いの1本としていいかと思いきや、その実勢価格は意外と高いという傾向があります。
しかし、このシーマスターは、今の時代でも20万円台前半で購入可能。ですから、普段からガンガン使える実用的な1本として魅力的だと感じます。