フランクミュラーといえばヴェガスやこのクレイジーアワーズのように、本来の時計の機能とは関係のない“お遊び”機能を搭載した時計が有名です。これが発表されたのは2003年のことですが、その際多くの時計ファンが思ったのは「この発想はなかった」というモノ。仕掛け的にはジャンピングアワーであると時計好きなら分かるのですが、それをこうやって使うとは予想外だったのです。
それとクレイジーアワーズ、登場した2003年という時期がフランクミュラーのブランドをより強化にするという意味で非常に良かったと思います。
フランクミュラーの時計が時計好きの中で流行りだしたのが2002年。
2003年は一般人にも知られてきた時期だったのです。
そういう“流行り始めた時期”において、このようにインパクト大な時計を出したというのは素晴らしい。
この2003年はルイヴィトンも随分と華やかなコレクションを発表していました。
それは、村上隆氏とコラボしたマルチカラー。
この鞄が出た時に、フランクミュラーと親和性があると思ったのですが、後にフランクミュラーも「カラードリームス」という仕様を出していますね。
その「カラードリームス」、まさにマルチカラーから影響を受けている配色!
これぞフランクミューラーの世界観、と思わせられる時計です。
しかしながら、これだけ特徴のある時計。
結構パクりやすく、これから影響を受けた様々な時計が存在。
本物もなんとなくニセモノっぽく見えてしまうため、せっかく100万円以上出して買ってもなんだか勿体無い。
本物かニセモノかわからないといえば、先日テレビでやっていたXJAPANのToshIさんの本人による自分のモノマネ、って感じ。
ToshIさんは「本物がニセモノっぽい」とダウンタウンの松本さんが突っ込んでいました。
どことなく派手なクレイジーアワーズ。
フランクミューラーというブランドがそういうイメージであるように、六本木ら辺が似合う時計です。
どちらかというと、クレイジーアワーズカラードリームスを100万円以上出して買うってのも、クラブのねーちゃんに自慢したいという気持ちがある人が多そうな気がします。
しかし、そういう性格の時計でありながら、本物がどことなくニセモノっぽいという悲しい時計。
もはや、「本物です」というミニチュアのタスキを自作で作って、ベルトに絡ませたら面白いかもしれません。
それぐらい自虐的なことをやってこそかっこ良く着けこなせるのが今のフランクミューラーの派手目なモデルの位置なのではないでしょうか。