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現在相場考察

400万円以上の水準へ、アクアノート5167/1A-001

2019年6月4日更新
パテックフィリップのアクアノートについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年4月の安値(ヤフーショッピング)と2019年6月の安値(ヤフーショッピング)を比較し現在相場を考察。この0年2ヶ月での変動は¥529,600だった。

アクアノート 5167/1A-001についての考察(2019年6月)

2008年に登場した5167/1Aは、ノーチラス5711/1Aと同世代かつ、現在、現行世代のモデルです。

以前の記事でも、アクアノートの実勢価格はノーチラスよりも高かったということをお伝えしましたが、この世代でもそれは同様で、5711/1Aより5167/1Aのほうが高いという時代があったのです。

しかし、今となっては同世代のアクアノートノーチラスを比較すると、明らかにアクアノートのほうが安く、その差はかなり広がっている印象。

それどころか、ノーチラスが派手に値動きしても、アクアノートは値動きしないということもあり、その差は広がる一方でした。

特にこの世代のアクアノートにはその傾向が顕著で、2018年春頃まで、ほとんどのモデルがあまり値動きしておらず、例外的に5164Aだけがノーチラスに近い値動きをしているという状況だったのです。

そんなこともあり、5167/1Aの水準は2014年がピークであり、2018年5月まで、2014年以上の水準になることがなかったわけです。

しかし、それ2018年5月以降は、それ以前と比較して値動きする傾向となり、2018年7月には300万円台に到達。また、2019年4月には350万円台という水準にまで上昇し、まさに快進撃といえる値動きとなったのです。

さて、その4月から2ヶ月経ったわけですが、この5167/1Aは相変わらず派手な値動きが続いています。

その動きは、なんと2ヶ月で約52万円という水準。

4月に「快進撃ともいえる」と表現した際は、“9ヶ月で約49万円”という動きでしたが、今ではそれに匹敵する動きを2ヶ月で達成してしまったのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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PATEK PHILIPPE パテックフィリップ アクアノート 5167/1A-001 中古 314820

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年4月
の安値(ヤフーショッピング)
2019年6月
の安値(ヤフーショッピング)
変動額 残価率
パテックフィリップ
アクアノート
5167/1A-001
中古 0年
2ヶ月
¥3,530,000 ¥4,059,600 529,600 115.00%

1度に値動きする額が50万円以上という単位かつ、それを2ヶ月という短期間で実現するというのは、まさにノーチラス5711/1Aに匹敵するような値動きともいえます。

現在、5711/1A青文字盤は700万円台という水準のため、この5167/1Aとは、だいぶ異なる水準ではあるものの、その値動きの派手さは、やっとノーチラスになったと感じます。

ちなみに、現在、このアクアノート5167/1Aの水準は、2017年9月時点の5711/1A-010のボトム価格よりより高い水準となっており、「かつて無いほど高い」と感じた2017年夏過ぎのノーチラス青文字盤のボトム価格を上回っている状態です。

2017年以降、ノーチラスが派手に値動きする一方で、アクアノートはあまり値動きせず、“置いてけぼり”という印象があったともいえますが、やっとアクアノートノーチラス追いかけるような値動きとなったといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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