2008年に登場した5167/1Aは、ノーチラスの5711/1Aと同世代かつ、現在、現行世代のモデルです。
以前の記事でも、アクアノートの実勢価格はノーチラスよりも高かったということをお伝えしましたが、この世代でもそれは同様で、5711/1Aより5167/1Aのほうが高いという時代があったのです。
しかし、今となっては同世代のアクアノートとノーチラスを比較すると、明らかにアクアノートのほうが安く、その差はかなり広がっている印象。
それどころか、ノーチラスが派手に値動きしても、アクアノートは値動きしないということもあり、その差は広がる一方でした。
特にこの世代のアクアノートにはその傾向が顕著で、2018年春頃まで、ほとんどのモデルがあまり値動きしておらず、例外的に5164Aだけがノーチラスに近い値動きをしているという状況だったのです。
そんなこともあり、5167/1Aの水準は2014年がピークであり、2018年5月まで、2014年以上の水準になることがなかったわけです。
しかし、それ2018年5月以降は、それ以前と比較して値動きする傾向となり、2018年7月には300万円台に到達。また、2019年4月には350万円台という水準にまで上昇し、まさに快進撃といえる値動きとなったのです。
さて、その4月から2ヶ月経ったわけですが、この5167/1Aは相変わらず派手な値動きが続いています。
その動きは、なんと2ヶ月で約52万円という水準。
4月に「快進撃ともいえる」と表現した際は、“9ヶ月で約49万円”という動きでしたが、今ではそれに匹敵する動きを2ヶ月で達成してしまったのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年4月 の安値(ヤフーショッピング) |
2019年6月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
アクアノート 5167/1A-001 |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥3,530,000 | ¥4,059,600 | 529,600 | 115.00% |
1度に値動きする額が50万円以上という単位かつ、それを2ヶ月という短期間で実現するというのは、まさにノーチラスの5711/1Aに匹敵するような値動きともいえます。
現在、5711/1A青文字盤は700万円台という水準のため、この5167/1Aとは、だいぶ異なる水準ではあるものの、その値動きの派手さは、やっとノーチラス並になったと感じます。
ちなみに、現在、このアクアノート5167/1Aの水準は、2017年9月時点の5711/1A-010のボトム価格よりより高い水準となっており、「かつて無いほど高い」と感じた2017年夏過ぎのノーチラス青文字盤のボトム価格を上回っている状態です。
2017年以降、ノーチラスが派手に値動きする一方で、アクアノートはあまり値動きせず、“置いてけぼり”という印象があったともいえますが、やっとアクアノートがノーチラスを追いかけるような値動きとなったといえます。