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現在相場考察

4ヶ月で110万円以上の値動き、ノーチラス5711/1A-011

2019年6月15日更新
パテックフィリップのノーチラス5711/1A-011について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年2月の安値(楽天)と2019年6月の安値(ヤフーショッピング)を比較し現在相場を考察。この4ヶ月での変動は114万7600円の値上がりだった。

ノーチラス 5711/1A-011についての考察(2019年6月)

現代を象徴する人気モデルといえば、現行ノーチラスのステンレスモデルだといえますが、その一番人気は青文字盤であるため、もう一つのバリーエーションである白文字盤はその影に隠れるという印象があったといえます。

例えば、2017年において青文字盤が400万円台となった際、白文字盤は300万円台。2018年において青文字盤が500万円台となった時もまた、白文字盤は400万円台に位置していたのです。

そういったことから、白文字盤は「青文字盤が値動きする以前の価格帯」に位置するという印象があるかといえるのですが、2018年後半からは、白文字盤の中古売り出し数が少なくなり、青文字盤より確実に安いともいえない状況となったのです。

かつて白文字盤は、常時数本が売り出されている様子があり、青文字盤より価格帯が安いということに加え、「いつでも買える」といった印象もあったように感じます。

しかし、2018年後半以降、白文字盤の数は少なくなり、その価格帯も大幅に変化。

2018年9月時点で約476万円だった白文字盤は、2019年2月時点で570万円となったのです。

青文字盤は、2019年3月頃まで500万円台でしたから、2019年2月頃において、白文字盤は青文字盤に匹敵する価格帯となったのです。

その際、白文字盤は2018年9月から約5ヶ月という間で、約93万円という値動きだったため、かなりなインパクトがあったといえます。

そんな白文字盤ですが、6月の今、それを更に上回る動きとなっているのです。

現在、5711/1A-011685万円という水準になっているのですが、これは“4ヶ月で約114万円”という上昇です。

つまり、2019年2月時点で「すごい」と感じた値動きを更に短期間で上回ってしまったのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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パテックフィリップ(PATEK PHILIPPE)ノーチラス 5711/1A-011 ステンレス〔腕時計〕〔メンズ〕

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年2月
の安値(楽天)
2019年6月
の安値(ヤフーショッピング)
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
5711/1A-011
中古 0年
4ヶ月
¥5,702,400 ¥6,850,000 1,147,600 120.12%

このように、かなり派手な値動きをしている白文字盤は、かなり優秀と感じます。

しかし、そんな白文字盤には、そうとも感じない点が存在。

それは、青文字盤との価格差です。

2019年2月頃、一時的に白文字盤は青文字盤と同水準となりましたが、今では再度青文字盤と価格帯が離れている様子。

現在の白文字盤の600万円台後半という水準は、ちょっと前の青文字盤と同じといえるのです。

ですから、白文字盤は派手な値動きをしている一方で、この記事の冒頭のように、「青文字盤の値動きする前の水準と同様」という価格序列に戻っている状況。

とはいえ、売り出されている本数の少なさや、派手な値動きからすると、白文字盤のノーチラスに対する「凄み」はかつてとは比べ物にならないほど上昇しているといえるでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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