2000年にデビューした116520は、長らくステンレスデイトナの現行モデルというイメージでしたが、2016年に116500LNがデビューして旧型となってから、早くも3年以上の月日が経過しています。
かつては「腕時計の王様」と言われた116520ですが、現在ではエルプリの16520と、現行モデルの116500LNに圧倒されているというようにも感じます。
実際、116520は、16520及び116500LNと比べると値動き的にも価格帯の面でも、地味に映ってしまいます。
16520は、現在270万円台という水準ですが、先日の記事でもお伝えしたように、2019年現在でも、一度に40万円単位という値動きをしています。
また、116500LNの白文字盤も、現在280万円台という水準。こちらも半年で約38万円の値動きとなっており、最近目立って値動きしているという印象のカラーベゼルにも負けていない動きとなっているのです。
それに対して116520は、一度に値動きする額が10万円以下かつ、その価格帯も16520などと比べて低い水準に位置しています。
2018年夏頃に、目立った値動きとなりましたが、その際でも、一度に10万円以上が動くというような派手さは見られませんでした。
とはいえ、この116520黒文字盤は、2000年にデビューした際の“超割高”と感じられた新品実勢価格を2017年12月の時点で超えており、116520自身の過去価格と比べると優秀という状況。
あくまで、現在の16520や116500LNと比べると、その輝きが霞んでしまうということなのです。
さて、そんなデイトナ116520ですが、最近、以前よりも値動きしている印象となっています。
現在、116520のボトム価格は、黒文字盤の190万円という水準なのですが、2018年9月と比べて18万円の値上がり状態となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年9月 の安値(楽天) |
2019年6月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 黒文字盤 116520 |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥1,720,000 | ¥1,900,000 | 180,000 | 110.47% |
116520の現在相場は、相変わらず16520や116500LNと比べて安い印象があり、なおかつその値動きも地味な印象に変わりはありません。
しかし、過去の116520の値動きや価格帯と比べると、なかなか優秀といえる水準になっていると感じ、見る角度によって異なった評価をすることができるといえるでしょう。
つまり、116520は、他の腕時計と比べるとかなり優秀な値動きであるのです。また、デビュー時に超プレミア価格だったという過去があり、その価格を十数年後の中古ボトム価格が上回っているという意味でもすごいといえます。
しかし、ステンレスのデイトナという評価では、16520や116500LNと比べて値動きも地味。価格帯も100万円近く安い印象です。
どのように評価するかは、人によって異なるでしょうが、いずれにしても優秀さは否めないと思います。