セラミックベゼルを有するロレックスは、いずれもずいぶん派手な値動きとなっており、いずれも中古で100万円以上となっている印象があります。
しかし、まだ1つ、100万円以下で購入なセラミックベゼルモデルが存在。
それが、このサブマリーナノンデイト114060です。
114060といえば、なかなか人気な腕時計という印象がありますが、生産終了の影響などにより、他のセラミックベゼルが高くなってしまった結果、現在、セラミックベゼルのロレックスとして、唯一100万円以下で中古購入可能な存在となっているわけです。
ただ、このモデルは、決して不人気というわけではないため、値動き的には十分優秀さを感じるというところが面白いところ。
2019年1月時点では、約86万円という水準だった114060は、2019年7月現在では98万円という水準にまで上昇。実に半年で10万円以上の値動きとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年1月 の安値(楽天) |
2019年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 114060 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥861,840 | ¥980,000 | 118,160 | 113.71% |
114060は、2017年3月頃まで60万円台で購入可能でしたが、2017年11月には70万円台となっています。
その後も上昇は止まらず、2018年9月には80万円台となり、2019年7月現在では90万円台に達しています。
そういった意味では、114060は、優秀な値動きとなっているといえ、実際そのイメージは人気モデルだといえるでしょう。
けれども、そういった実力があるにもかかわらず、他のセラミックベゼルモデルが高くなった結果、唯一100万円以下で購入可能という“お買い得さ”を感じる状況となっているのが面白いと感じます。
筆者は、以前からサブマリーナのノンデイトは世代を問わず好きなのですが、そういったことを思っている方は少数派ではないようで、4桁では『デイトよりノンデイトのほうが高い』という現象が起こっています。
本来、ノンデイトよりデイトのほうが高級なのですが、デイトナのコンビがステンレスより安いように、人気があるほうが高いという状況になるのは珍しくありません。
しかし、6桁や5桁では、ノンデイトのほうがデイトより安く、特に現行世代ではそれが顕著だといえます。
筆者としては、サブマリーナの「デイトが無いことによるガンガン使える感じ」は現行モデルのほうが親和性が高いと感じるため、デイトより高くなっても不思議ではないと感じるところですが、116610LNと114060の相場は今でも10万円以上離れています。
5桁世代では、一時期ノンデイトよりデイトのほうが安くなるという状況になったものの、6桁では未だかつてノンデイトのほうがデイトより高いという様子を見たことがありません。
今後、6桁世代のデイトとノンデイトがどのような価格序列になるかはわかりませんが、現在の114060の「人気モデルだが、セラミックベゼルとしてはお買い得」という状況は面白いと感じます。