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現在相場考察

30万円台後半、ルミノールGMT PAM00088

2019年7月4日更新
オフィチーネパネライのPAM00088について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年11月の安値(楽天)と2019年7月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この0年8ヶ月での変動は¥-44,496だった。

ルミノールGMT PAM00088についての考察(2019年7月)

パネライの人気モデルという印象がありながら、ここ3年ぐらいの間、値下がりと回復を繰り返してるPAM00088

2016年まで50万円台という水準でしたが、その後は40万円台前半と後半の間を行ったり来たりしている印象があります。

しかし、2019年7月の今、なんとPAM00088には30万円台後半という個体が出現。

2013年以降において、これまで最も安いと感じられたPAM00088の水準は41万円でしたが、現在の約39万円という水準はそれを下回っており、なおかつ、30万円台というインパクトがあります。

PAM00088PAM00090とともに、パネライの人気モデルとして、2016年春頃まで、いずれも50万円台という価格帯に位置していましたが、ここ3年は、先のように値下がりと回復を繰り返しているという印象があります。

2016年3月までは50万円台半ばという水準だったPAM00088ですが、2016年5月から40万円台という個体が出現し、その後は40万円台という水準が当たり前となっていた感覚があります。

そして、2018年5月には41万円という水準になり、2016年3月からするとずいぶんな値下がりとなったわけです。

ただ、PAM00088は、もともと50万円台という水準だったわけですから、41万円はかなり安かったといえ、その後は回復傾向となりました。

特に2018年8月には、約49万円という状況となり、以前の50万円台にまで回復するのかという期待もあったほどでした。

しかし、2018年11月にPAM00088は、回復から一転、再度値下がり傾向となってしまったのです。

ただ、その際の水準は約44万円だったため、近年のPAM00088としては「高い」とも「安い」とも感じない価格だったといえます。

それが、8ヶ月後の今、PAM00088は回復するどころか、さらなる値下がりとなっており、その水準は、30万円台後半という状況になっているわけです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年11月
の安値(楽天)
2019年7月
の安値(楽天)
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ルミノールGMT
PAM00088
中古 0年
8ヶ月
¥442,735 ¥398,239 -44,496 89.95%

2016年5月において、PAM00088約46万円となった際、その個体は他と比べて「一つだけ安い」という感覚で、唯一の40万円台といえる様子でした。

そのため、筆者としては、値下がり傾向というよりも「安い個体が出現した」という表現にとどめたのですが、その後PAM00088にとって40万円台という水準は珍しいものではなくなっていったのです。

今回の様子でも、2016年5月と同じように、30万円台の個体はこれだけです。ただ、PAM00088のこれまでの値動きや、他の個体と比較して明らかに価格帯が離れているともいえないため、今回は値下がり傾向と捉えています。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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