6桁世代のGMTマスター2において、派手に値動きするモデルといえば116710BLNRが圧倒的という印象がありました。
しかし、今年2019年のバーゼルでは、多くの6桁世代が生産終了となり、それが影響してか、多くのGMTマスター2が以前とは異なる価格帯になったように感じます。
この116713LNもそのうちの1つだと感じるのですが、ちょっと前まで100万円前後という水準で購入可能と思っていたら、2019年7月の今では、130万円台という水準に達しているのです。
とはいえこの時計、これまで値動きしていなかったというわけではなく、この数年は順調な値動きとなっていました。
2017年9月に104万円だったのが、2018年4月には約113万円、2018年10月には約123万円へと変化しています。
そういった意味では、半年ぐらいの期間で「110万円台⇒120万円台」というように、価格帯ステージが変化する傾向があるといえます。
では、2019年7月現在、この116710LNはどのような水準となっているのかというと、現在のボトム価格は135万円という水準。
2018年10月から9ヶ月の間で約11万円の値上がりとなっていると同時に、「120万円台⇒130万円台」という変化を遂げているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年10月 の安値(楽天) |
2019年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 116713LN |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥1,234,000 | ¥1,350,000 | 116,000 | 109.40% |
このモデルに関して興味深いのは、生産終了扱いとなった2019年3月以降と以前の値動きにほぼ変わりがないという点だと思います。
116710LNや、116710BLNRの場合、2019年3月以前から値動きしていたものの、2019年になると2018年より明らかに派手な値動きとなっている印象です。
その一方でこの116713LNは、2019年現在も値動きしているものの、その様子は2018年と特に変わらないといえます。
116713LNという存在は、2017年9月の104万円という水準と比べると、そこから30万円以上の上昇となっています。
しかし、2019年3月のバーゼル以前と以後とでは、その動きに大きな変化がないという特殊さも兼ね備えています。
ですから、値上がり優秀さがある一方で、他のGMTがマスター2と異なり、生産終了という要素が値動きに影響を与えていない稀有な存在だといえるでしょう。
なお、この116713LNと入れ替わるように、新たなコンビモデルが設定されましたが、それはエバーローズゴールドのコンビモデル。
コンビといえば、長らくYGxSSコンビだったのが、GMTがマスター2ではその組み合わせがついに消滅。
また、今のところ注目ポイントとはなっていないと感じますが、針と文字盤上の「GMT MASTER II」表記が緑色というのも、現在の現行ラインナップを見るとレアとなるかもしれません。
そういった意味では、この116713LNという存在は、今後「実はレアだった」となる可能性を秘めているともいえるでしょう。