2007年に復活を遂げたミルガウスですが、2007年以降「新作」として追加されたモデルは、これまでのところZブルー文字盤しかありません。
そのZブルー文字盤が追加されたのは、2007年から7年後の2014年であるのですが、意外な時期に新作として登場したこともあってか、2014年のデビューから現在に至るまで6桁世代のミルガウスとしては最も高い水準に位置しています。
ミルガウスといえば、2007年の復活時に、とても派手なプレミア価格となった存在としても有名ですが、その際180万円ほどの値がついた黒文字盤GVの中古相場は、現在Zブルー文字盤より10万円以上安い水準であるのです。
ですから、このZブルー文字盤は、近年人気モデルという印象の無いミルガウスにおいて、唯一人気モデルという印象がある存在だといえるでしょう。
さて、そんなZブルー文字盤のミルガウスは、この1年においてどのような値動きをしたのかというと、約6万円の上昇となっています。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年7月 の安値(楽天) |
2019年7月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ミルガウス Zブルー文字盤 116400GV |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥778,000 | ¥842,400 | 64,400 | 108.28% |
2018年7月に約77万円だったのが、2019年7月現在では約84万円。
「70万円台⇒80万円台」という変化は遂げていますが、最近のロレックスとしては地味な動きとも感じるかもしれません。
それは、116400と比べても感じることで、2018年と比べて10万円近い値動きをした116400は、今や70万円台という水準となっており、Zブルー文字盤に近づきつつあると感じます。
このZブルー文字盤は、2017年7月の段階で、約69万円という水準でしたが、同じ頃、116400白文字盤は約53万円。両者の価格差は16万円ほどあったことになります。
それが今では、116400白文字盤は約74万円という水準になっているため、Zブルー文字盤との価格差は約10万円にまで縮まっていることになるわけです。
Zブルー文字盤は、これまでミルガウスの中で圧倒的に高いという印象があったものの、116400が値動きした今、それほど大きな動きとはなっていないため、その価格差は縮まっている状況です。
ここ数年において、6桁世代のミルガウスは、いずれのモデルも「数ヶ月で10万円以上」といった値動きをすることはありませんでした。
それは、今のミルガウスを見てもどうようなのですが、各々のモデルに決して変化が無いわけではなく、気づいたら高くなっているモデルがあったり、「高い」と思っていたZブルーと「安い」という記憶があった白文字盤の価格差が狭まっているような変化があるのが面白いといえます。