2018年から、派手な値動きとなっているオメガのアラスカプロジェクト。
限定モデルとして登場したこのモデルですが、これ以前にも、実はアラスカプロジェクトが存在。このモデルが出たのは2008年ですが、復刻版として登場したものなのです。
オリジナルのアラスカプロジェクトは、2008年頃の段階で、有名オークションで高値で落札されていた状態でした。
そういった経緯から、おそらく復刻版が登場するに至ったと思われますが、復刻版に関しては、その後そこまで高い価格帯には位置していませんでした。
2015年の段階では38万円という水準でしたし、2016年7月の段階でも54万円程度。いずれにしても、100万円台という価格帯からは程遠いモデルだったといえます。
しかし、そんな311.32.42.30.04.001は、2018年に大幅な値上がりとなり、12月の段階では約124万円という水準になったのです。
2018年といえば、このアラスカプロジェクトに限らず、マルイ限定モデルなど多くのレアオメガが値上がりしていた印象があります。
しかし、2019年になるとヨーロッパ限定のムーンフェイズなど、一度値上がりしたモデルの相場が下がるという様子が目立ちます。
そういった意味では、このアラスカプロジェクトも、2018年12月を下回っていても不思議ではないといえるのですが、実はこちらは値下がりとはなっていない状況。
2018年12月に約124万円という相場だった311.32.42.30.04.001は、2019年7月の今、約132万円となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年12月 の安値(楽天) |
2019年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オメガ
スピードマスター アラスカプロジェクト 311.32.42.30.04.001 |
中古 | 0年 7ヶ月 |
¥1,245,000 | ¥1,328,550 | 83,550 | 106.71% |
7ヶ月間で値動きした額は8万円ほどであるため、最近派手な値動きとなっているモデルと比較すると、そこまで凄い値動きという感覚はありません。
しかし、他のレアオメガが2018年の水準を下回っている状況が目立つ中、このアラスカプロジェクトはきちんと値上がりとなっているため、そういった部分は、評価できるともいえます。
まして2015年の38万円という水準を考慮すると、アラスカプロジェクトはずいぶん高くなっているわけで、90年代後半の4桁ロレックスもびっくりな値動きとなっているともいえるでしょう。
ムーンフェイズなど「かつて想像しなかったような水準」となったオメガは、高くなったと思ったら、その後やや落ち着くという現象がありますが、アラスカプロジェクトの場合、さらに高くなっているのです。