2013年のデビュー以降、常に「割高」と言われながらも値下がりすることがなく、むしろ「割高だった価格」よりさらに高くなっていたGMTマスター2の116710BLNR。
もちろん、値下がりしたことが無いわけではなく、多くのロレックスが安くなった2016年夏過ぎには、それまでの90万円台前半から値下がりし、80万円台後半という水準になったことがありました。
その際の値下がりは、約5万円という水準だったのですが、この際116710BLNRは、中古が定価とほぼ同様という水準になったことに大きなインパクトがあったと感じます。
ただ、116710BLNRが80万円台後半となったのはつかの間のことで、2017年1月には約95万円という水準にまで回復。
それ以降は、値上がり傾向が続き、2017年8月には100万円以上という水準に達しました。
それからも116710BLNRは値動きし続けていたのですが、2019年に入るとそれまでの値動きとは、明らかに異なる「派手な動き」へと変化。
1月に130万円台となったと思ったら、2月には140万円台、3月上旬には150万円台中盤となったのです。
このような値動きとなる場合、生産終了という要素が大きいと感じますが、まさに116710BLNRは2019年のバーゼルを境にカタログ落ちとなっています。
ただ、そういった動きは、通常では、生産終了が発覚してから起こることであるのに対し、116710BLNRは生産終了発覚以前から、生産終了モデル並の派手な値動きとなっていたのです。
そして、3月以降も116710BLNRの値動きは止まらず、4月には160万円台、5月には170万円台にまで上昇していました。
しかし、そんな116710BLNRは、今、なんと値下がり傾向となっているのです。
5月に170万円台だったのが、7月の今では150万円台。実に、15万円程度という値下がり状態であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年5月 の安値(ヤフーショッピング) |
2019年7月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
GMTマスター2 116710BLNR |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥1,732,000 | ¥1,579,000 | -153,000 | 91.17% |
116710BLNRは、5月以降、値動きが停滞気味になった様子がありました。そのときの状況としては、稀に安い個体が登場するという事態になっていたと思います。ただ、そういった個体は比較的すぐに売れてしまうということもあり、値動きを見極めるのが難しい状況ともいえました。
116710BLNRは、冒頭でも述べたように、これまでの値動きは値上がり傾向となることが多かったわけで、派手な値動きをしている時期に停滞気味となるのは、珍しいとも感じます。
そして、そういった異例ともいえる状況を見せた後、116710BLNRの価格は値下がり傾向となっており、今では5月時点よりも15万円程度安くなっているわけです。
116710BLNRの前回の値下がりは、2016年夏過ぎの5万円程度だったのが、今回は約15万円という水準。
値下がり額としては、これまでで最も大幅といえるでしょう。
これまで「割高」と思われても、その後さらに値上がりしてきた116710BLNR。ここにきて、値下がりとなったため、今後どのような水準になるのかこれまで以上に興味深いと思います。