2017年から、かなり派手な値動きとなっているノーチラスですが、そういった動きを牽引する存在こそ、現行モデルの3針青文字盤だったといえます。
5711/1A青文字盤は、2017年の時点で400万円以上という水準にまで上昇。2018年には、500万円台後半に達していました。
500万円台というと、今ではノーチラスにとってごく当たり前という印象があるかもしれませんが、2018年の段階ではかなり高いと感じたことは、記憶にあることだと思います。
実際5711/1A青文字盤は、2017年や2018年において、コンプリケーションより高い価格序列となっていたぐらいです。
特に2017年は、5711/1Aよりも5712/1Aのほうが安いということが目立っていました。
また、年次カレンダーと比較しても3針のほうが高く、例えば、2018年6月、5711/1A-010は580万円程度という水準だったのに対し、5726/1A-010は約538万円。5712/1Aも2018年5月から9月頃まで5711/1A青文字盤より安い状況でした。
しかし、2018年9月頃からは、コンプリケーションが3針より高いという様子に戻り、2019年からは、3針に対する逆襲といえる動きとなったといえます。
この5712/1Aは、2019年1月に約618万円という水準となったのですが、この際の動きは2018年11月から「2ヶ月で約70万円」というものでした。
また、4月には約734万円という水準に上昇。この際も「3ヶ月で約45万円」という値上がりとなったのです。
そして、7月の今、このノーチラス5712/1Aはさらに上昇している様子。
現在、5712/1A-001は925万円という水準となっており、4月から動いた額はなんと190万円程度という状況。
実に、「3ヶ月で190万円程度」という値動きとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年4月 の安値(楽天) |
2019年7月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
ノーチラス 5712/1A-001 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥7,344,000 | ¥9,250,000 | 1,906,000 | 125.95% |
最近、5980/1Aが1300万円以上という水準になるなど、コンプリケーションが派手に値動きしている印象のノーチラス。
3針もかなりな動きとなっているのですが、それ以上にコンプリケーションが目立っているため、3針のインパクトが薄れてしまっていると感じます。
この5712/1Aも、3ヶ月で約190万円の動きとなっているように、やはりコンプリケーションの派手な動きが目立ちます。
これまで、ノーチラスにおいて、派手な動きといえば3針だった印象ですが、2019年はコンプリケーションが派手という感覚があります。