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現在相場考察

3ヶ月で190万円程度の値動き、ノーチラス5712/1A-001

2019年7月21日更新
パテックフィリップのノーチラス5712/1A-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年4月の安値(楽天)と2019年7月の安値(ヤフーショッピング)を比較し現在相場を考察。この3ヶ月での変動は190万6000円の値上がりだった。

ノーチラス 5712/1A-001についての考察(2019年7月)

2017年から、かなり派手な値動きとなっているノーチラスですが、そういった動きを牽引する存在こそ、現行モデルの3針青文字盤だったといえます。

5711/1A青文字盤は、2017年の時点で400万円以上という水準にまで上昇。2018年には、500万円台後半に達していました。

500万円台というと、今ではノーチラスにとってごく当たり前という印象があるかもしれませんが、2018年の段階ではかなり高いと感じたことは、記憶にあることだと思います。

実際5711/1A青文字盤は、2017年や2018年において、コンプリケーションより高い価格序列となっていたぐらいです。

特に2017年は、5711/1Aよりも5712/1Aのほうが安いということが目立っていました。

また、年次カレンダーと比較しても3針のほうが高く、例えば、2018年6月、5711/1A-010580万円程度という水準だったのに対し、5726/1A-010約538万円5712/1Aも2018年5月から9月頃まで5711/1A青文字盤より安い状況でした。

しかし、2018年9月頃からは、コンプリケーションが3針より高いという様子に戻り、2019年からは、3針に対する逆襲といえる動きとなったといえます。

この5712/1Aは、2019年1月に約618万円という水準となったのですが、この際の動きは2018年11月から「2ヶ月で約70万円」というものでした。

また、4月には約734万円という水準に上昇。この際も「3ヶ月で約45万円」という値上がりとなったのです。

そして、7月の今、このノーチラス5712/1Aはさらに上昇している様子。

現在、5712/1A-001925万円という水準となっており、4月から動いた額はなんと190万円程度という状況。

実に、「3ヶ月で190万円程度」という値動きとなっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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PATEK PHILIPPE パテックフィリップ ノーチラス 5712/1A-001 中古 331007

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年4月
の安値(楽天)
2019年7月
の安値(ヤフーショッピング)
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
5712/1A-001
中古 0年
3ヶ月
¥7,344,000 ¥9,250,000 1,906,000 125.95%

最近、5980/1A1300万円以上という水準になるなど、コンプリケーションが派手に値動きしている印象のノーチラス

3針もかなりな動きとなっているのですが、それ以上にコンプリケーションが目立っているため、3針のインパクトが薄れてしまっていると感じます。

この5712/1Aも、3ヶ月で約190万円の動きとなっているように、やはりコンプリケーションの派手な動きが目立ちます。

これまで、ノーチラスにおいて、派手な動きといえば3針だった印象ですが、2019年はコンプリケーションが派手という感覚があります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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