高級なスピードマスターとして、2001年頃からブロードアローと共に登場したのがこの3575.20です。
ブロードアローのほうはフレデリックピゲ搭載の高級自動巻クロノグラフムーブメントを搭載したモデルであり、ムーブメントを重視した仕様。スピマスの高級機とムーンウォッチという通称があるように、無重力状態では意味をなさないオートマチックは従来、スピードマスターとしては廉価版という印象もありましたが、ブロードアローは高級モデルです。
それ対し、3575.20は手巻きムーブメントにムーンフェイズ、そしてWGベゼルを付けた内容であり、スピマスプロフェッショナルをベースに豪華にしたモデルという印象。ちなみに、フレデリック搭載モデルのブロードアローのベゼルはホワイトゴールドではありません。間違いやすいので要注意です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年7月 の安値(ヤフオク) |
2016年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オメガ
スピードマスター ムーンフェイズ 3575.20 |
中古 | 4年 10ヶ月 |
¥239,800 | ¥327,240 | 87,440 | 136.46% |
2005年前後における新品実売価格は24万8000円といった印象だったこのスピードマスタームーンフェイズ。
ブロードアローもムーンフェイズも同じ価格で見た目が似ているため、どちらを買うか、迷うところだったと思います。
機械が好きな人なら、フレデリック搭載でこの価格はとっても魅力的に映るでしょうし、機能が好きな方なら、ムーンウォッチにムーンフェイズが付いているってのが魅力的に映るでしょう。
当時私はムーンフェイズ派。
友人に相談された際もムーンフェイズをオススメしました。
この話は著書「腕時計投資のすすめ」にも書いたのですが、友人がどの時計を買うか迷っている時に渋谷の宝石広場さんで一緒に買ったのがコレ。
その時の価格は上記の通り24万8000円だったのですが、その後値上がりして友人から感謝されました。
結局友人はこの時計の値上がりを知りつつ未だに売却していないのですが、「いつでも買った値段と同等以上で売却できるのは気持ちいい」と話しています。
また、リーマンショック時も安くなることはなく、なかなか強いモデルでした。
例えばロレックスなどはリーマンショック時に非常に安値となり、今では70万円以上する青サブ(16613)も33万円で普通に買うことができたのです。
そんな当時でも新品価格と同等の水準を維持していたムーンフェイズの中古価格。
2013年以降には30万円超えとなっているのです。
なおブロードアローはかつての新品価格だけでなく、現在の中古価格もこの時計と同様です。