2000年前後という時代、最もオーソドックスなスポーツロレックスといえば、サブマリーナデイトだったといえます。
当時の印象としては、エクスプローラーが人気だった一方で、特に希少ではないけど無難な選択肢と思われていたように感じ、実勢価格などありとあらゆる評価軸で中央に位置するという感覚がありました。
しかし、今やそんなサブマリーナデイトは、スポーツロレックスの中では人気モデルというキャラクター。
かつて感じた、無難な選択肢というよりも、どちらかというと「高級な」とか「上級な」という形容詞が似合います。
現在、このサブマリーナデイトのSSモデルには、黒ベゼルの116610LNと緑ベゼルの116610LVが存在するわけですが、常に人気が高いのは緑のほう。
それでも、黒ベゼルの116610LNに対するイメージは、先のように「上級なモデル」に違いはなく、実際その相場はかなり高い様子です。
この116610LNは、2019年に100万円超えという水準になったわけですが、それは2019年4月のこと。
スポーツ系といえば、116710BLNRなどが高いという印象がありますが、それが100万円以上となったのは、2017年8月でした。その際でも、116710BLNRは、人気かつ高いモデルという印象が強かったわけですが、それでも100万円以上という水準に対するインパクトはかなり大きなものがあったといえます。
そして、2018年3月には、116710BLNRは110万円台という水準に達し、その後も目立った上昇となっています。
そういった意味では、116710BLNRよりも「プレミアム」という印象がない116610LNが100万円以上となったインパクトは大きく、今年の4月時点ではずいぶん凄い出来事と感じました。
けれども、そんな116610LNは、今さらなる値動きとなっているのです。
4月からたった3ヶ月しか経過していない、2019年7月現在、なんと116610LNは110万円台という水準に位置。
116710BLNRが2017年8月に100万円以上となってから、110万円以上となるまでに半年程度の時間がかかっていましたが、この116610LNはその半分、3ヶ月という期間で「100万円台⇒110万円台」となっているわけです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年4月 の安値(楽天) |
2019年7月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 116610LN |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥1,056,240 | ¥1,122,000 | 65,760 | 106.23% |
人気モデルといえば、116710BLNRや同じサブマリーナデイトでも、緑の116610LVという印象がありますが、それらと比べて高くないという印象だった116610LNも、110万円台となったのは感慨深いといえます。
また、GMTマスター2といえば、今年2019年のバーゼルを境に、黒ベゼルの116710LNが生産終了となりました。
その影響を受け、116710LNは大幅な上昇となりましたが、現在では110万円台という水準に落ち着いている様子です。
GMTマスター2が生産終了となって一方で、生産終了となっていないサブマリーナデイトも同じ水準になるという現象は、以前からカラーベゼルでも起こっていましたが、2019年7月現在では、なんと黒ベゼルでも同じ現象が起きているのです。