2018年から目立って値動きしているロイヤルオーク。
特に上昇していると感じるのは、15400STなど、最近まで現行だったモデルです。
15400STの銀文字盤、15400ST.OO.1220ST.02は、2016年10月まで約127万円という水準だったのが、今月上旬には278万円に変化。2倍以上の値上がりとなっているのです。
さて、そんな15400STですが、いくつかある文字盤ラインナップの中で最も高値な傾向がある存在といえば、青文字盤の15400ST.OO.1220ST.03。
青文字盤といえば、ロイヤルオーク、ノーチラスのテーマカラーという印象がありますが、どちらもジェラルドジェンタ氏がデザインした初代モデルは青文字盤であります。
ですから、青文字盤という要素は、雲上スポーツにおいて重要な要素となるわけですが、そういった傾向は近代的なロイヤルオーク、15400STでも同様です。
ただ、15400STの場合、青文字盤はなんとブティック限定。
その流通量は新品の段階から少ないため、もともとの人気要素に加え、高値となりやすい存在だといえます。
さて、そんな15400ST.OO.1220ST.03は、2018年12月の段階で288万円という水準でした。これは、2016年11月と比べて120万円の値上がり状態だったことになります。
では2019年の今、このモデルはどのような水準かというと、なんと358万円にまで上昇している様子であるのです。
実に2018年12月から7ヶ月の間で、70万円もの値上がり状態となっているわけです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年12月 の安値(楽天) |
2019年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーデマピゲ
ロイヤルオーク 15400ST.OO.1220ST.03 |
中古 | 0年 7ヶ月 |
¥2,880,000 | ¥3,580,000 | 700,000 | 124.31% |
銀文字盤が約127万円だった2016年10月頃、青文字盤は168万円という水準でした。
これは、青文字盤が銀文字盤に対して約1.33倍高かったといえるわけです。
実はこの倍率は現在でも共通しており、青文字盤が358万円となった現在でも、銀文字盤より1.33倍程度高いということに違いがないのは興味深い点だといえます。
また、青文字盤といえば、初代ロイヤルオーク、5402の伝統を守る“エクストラシン”という存在があります。
現行SSロイヤルオークの中で最も高いのは、このエクストラシンですが、こちらは最近相場を見極めるのが難しい状態ですが、おおよそ400万円前後といえるかと思います。
ですから、エクストラシンは、人気モデルという印象があるにも関わらずあまり目立った値動きとなっていないのです。
それに対して、15400STは2018年以降派手な値動きとなっているため、今や15400青文字盤の水準はエクストラシンと50万円程度の差という状況。
同じ青文字盤でも、かつては大きく離れていた両者ですが、今や15400STは15202エクストラシンに迫る勢いであるのです。