アクアノートのここ数年の値動きといえば、ノーチラスと比較すると随分地味という印象がありました。
特に現行世代では、それが顕著で、5167/1Aなどは2018年まで2014年の水準を下回っていた状態でした。
ノーチラスといえば、5711/1Aを中心に2017年からかなり派手な値動きとなっていますが、アクアノートの相場が動かなかったため、2017年以降、両者の差はひらく一方でした。
しかし、そんなアクアノートにおいて、唯一値動きが派手だったモデルが存在。それこそが、この5146Aであるのですが、2018年7月には約410万円という水準に到達しています。
これは2017年10月から9ヶ月間で、約82万円もの上昇となっていたため、当時のアクアノートとしては異例ともいえる派手な動きでした。
ただ、2019年の今となっては、長らく2014年以上の水準になっていなかった5167/1Aも、もはや200万円台という水準ではなく、400万円台に変化。5065/1Aや金無垢モデルなど、多くのアクアノートが派手な動きとなっています。
値動きするアクアノートが増えた現在ですが、以前から派手に動く傾向があった5164Aはどういった様子となっているのでしょう。
近頃、5164Aの中古が出なかったため、その答えを知ることはできなかったのですが、今回久々に5146Aが売り出されているのです。
では、現在どういった水準になっているかというと、なんと756万円。
これは、2018年11月から8ヶ月という期間で320万円以上の上昇となっているわけで、さすがは2017年の段階から値上がり傾向だった5146Aといえるでしょう。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年11月 の安値(楽天) |
2019年7月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
アクアノート 5164A-001 |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥4,298,400 | ¥7,560,000 | 3,261,600 | 175.88% |
この756万円という価格は、ノーチラスの白文字盤、5711/1A-011と同水準であるのですが、この2本は2018年の段階から近い価格帯に位置していました。
2018年4月時点の5711/1A-011が438万円、2018年7月の5164A-001が約410万円。
白文字盤ノーチラスのほうがやや高いものの、似たような水準だったといえるかと思います。
ですから、この5164Aの700万円台という価格帯は、白文字盤ノーチラスとの比較という観点からは、2018年の傾向とは変わっておらず、この1年で両者は同じように派手な変動をしたといえるでしょう。
2019年に入って派手な値動きをするアクアノートが増えたわけですが、この5164Aのように以前から動いている存在は、拍車をかけて値上がりしたという印象です。