パネライのクロノグラフといえば、40mmでステンレスブレスレットを搭載するこのPAM00072がもっとも有名でしょう。
このモデル、かつてのデイトナ16520と同じく“エルプリメロ”というムーブメントを搭載しています。
よって長期に渡り70万円以上の相場が当たり前でした。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年8月 の最安値(ヤフオク) |
2015年8月 の最安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パネライ
ルミノール40mm クロノグラフ (ステンレスブレスレット) PAM00072 |
中古 | 4年 0ヶ月 |
¥598,000 | ¥758,000 | 160,000 | 126.76% |
上記は2011年8月の最安値なのですが、それから一ヶ月後の9月には最安値が70万円になっています。ということで、この価格はPAM00072自体の相場が下落したというわけではなく、たまたまあったラッキーな一本というのが正解でしょう。
パネライの各モデルはロレックスのライバルとして成り立つほどの存在感を持っています。というよりも、ロレックスのライバルとして君臨しているのはパネライぐらいではないでしょうか。
最も人気があるルミノール44mmは2012年まで25万円で販売されることもありましたが、現在は40万円以上でないと買えません。これはロレックスエクスプローラと同じ相場です。
さらにこのクロノグラフと同じ40mmのブレスレットモデルについては相場が50万円以上とより高値です。
にもかかわらず、エルプリメロ搭載のPAM00072の相場は相変わらず70万円台。つまり、他の時計の価格上昇率に比べてとても低い数値なのです。
一方ロレックスデイトナ(16520)の価格はこの3年で約30万円ほど上昇。
(パネライほどではありませんが、デイトナの上昇率も他の時計と比べると高くはありません)
よって、
・エルプリメロ
・ステンレスブレスレットの40mm
・パネライ
・裏スケルトン(エルプリが眺められるという付加価値は16520より上です)
という人気要素がそろったこのPAM00072は16万円の値上がりをしたもののデイトナと比較するとお買い得とも言える時計なのです!
PAM00072、過去の相場をみるとデイトナ16520と比べて10万円から20万円ぐらい安いという相関の時もありました。デイトナより20万円安いという相関がキープされていれば、今頃PAM00072は約100万円という相場になっていたことでしょう。(2015年8月現在のデイトナ16520は約120万円。)
しかし、現在のPAM00072は約76万円。
デイトナ16520より45万円安いというこの相場、16万円の値上がりが“すごい”と見るか“まだまだ”だと見るか、面白いところです。