カルティエが「ドライバーズウォッチ」というコンセプトで2002年に発表したのがこのタンクディヴァン。ハンドルを握りながら見やすい、という理由で横長デザイン、というストーリーの時計は他にあまりないのでインパクト大だったと思います。デビュー当時、そこそこ注目されましたが現在は生産終了となっています。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2009年5月 の安値(ヤフオク) |
2016年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
カルティエ
ディヴァン ステンレススチール クオーツ LM W6300655 |
中古 | 7年 0ヶ月 |
¥198,000 | ¥228,000 | 30,000 | 115.15% |
時計好きな人って、だいたい車が好きなので「ドライバーズウォッチ」という方向性は良いのじゃないかと思います。
がしかし、車と時計ってあんまりマリアージュが良くないのです。
もっとも微妙なのは車メーカーとコラボした時計でしょう。
パネライのフェラーリモデルが特に人気になっている、ということはありません。
また逆もしかり。
10年ほど前からSクラスのAMGモデルに採用されるIWCの時計。
特に有難がられているって感じでもありません。
逆に車の場合よいマリアージュとして機能するのは皮をメインで扱うブランドとのコラボ。
これらブランドが内装を手がけた車はとっても評価が高いです。
コノリーは現在、自動車内装から撤退していますが、ロールスロイスやフェラーリの内装としてとっても有難がられる存在。日産プレジデントのコノリーレザー仕様も相場より高値な傾向です。
ポルトノーラフラウはもともとランチアがメインでしたが、現在のフェラーリやブガッティヴェイロンも採用。また、こちらも日産が採用。レパードJフェリーのポルトノーラフラウはプレジデント以上に高値で取引されています。
エルメスの場合、コラボレーションという形で限定的なのですが、最も手に入りやすいのはボルボS90です。あの内装、いいですね!
というわけで、車と皮メーカーの相性はとっても良いのに時計との相性は微妙。。
ただディヴァンの場合、「運転」という機能と絡ませたので、パネライのフェラーリモデルとは事情が異なります。
しかし、それでもうまくいかなかった車と時計のコラボ。
うどんといえば丸香、カレーといえば共栄堂orエチオピア。
同じ神保町にある名店でも、うどんはうどん、カレーはカレー。
「カレーうどん」の名店はありません。
要するに、人気要素をくっつけてもうまくいくわけではないのです。
なお、このディヴァン、サイズがたくさんあるのでLMサイズを見るようにしましょう。
また、クオーツ、自動巻がラインナップされているため、相場が異なるので要注意。
LMサイズで最も安いのがクオーツです。
尚このクオーツ、2針のため、ぱっと見クオーツっぽく見えないのが良い!
自動巻きの方は5万円ぐらい高いので、あえて2針クオーツという選択、安いですし普段使いにも便利なので良いと思います。