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現在相場考察

白文字盤は90万円台、エクスプローラー2 216570

2019年8月4日更新
ロレックスのエクスプローラー2216570について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年3月の安値(楽天)と2019年8月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この0年5ヶ月での変動は¥147,312だった。

エクスプローラー2 白文字盤 216570についての考察(2019年8月)

6桁世代のスポーツロレックスといえば、現在多くのモデルが値上がり傾向となっており、それらの価格帯は随分高いという印象があるかといえます。

しかし、そういったことに該当するのは、基本的にセラミックベゼルのモデルであり、セラミックではないモデルについては、あまり高くないという印象でした。

特に安いのは、エクスプローラーミルガウスエアキングといったシンプルなモデル。ミルガウスは、最近やや値上がりしたものの、それ以外は今でも60万円台前半で入手可能です。

ロレックスブームだった2000年前後の流行だと、シンプルなモデルのほうが“人気で高い”という傾向があったのが、最近はシンプルなモデルが安く、“色付きベゼル”だったり“デイト”だったりと、かつては「ごちゃごちゃする」と敬遠された要素があるほうが人気となっているわけです。

そういった意味では、エクスプローラー2という存在は、一見シンプルに見えても、デイト表示があったり、事実上のGMT機能を有しているなど、2000年前後でも、現在の流行でも受け入れられる1本だといえます。

実際、2000年前後という時代、黒文字盤の16570は、14270の次に高いという価格序列に位置し、同じムーブメントを積み、なおかつ16570より定価が高かったGMTマスター216710よりも10万円以上新品実勢価格が高かったのです。

しかし、そんなエクスプローラー2は、今の時代においてあまり人気とはいえませんでした。5桁世代の16570も、6桁世代の216570も、スポーツモデルの中で価格序列は下から数えて2番目に安いといったところ。2017年頃まで、1657030万円台後半ほどで買えましたし、216570に関しては、2018年になるまで2015年水準を超えていませんでした。

それが最近では、エクスプローラー2は5桁世代も6桁世代もなかなか高い水準となっており、特に6桁は、近頃なかなか派手に値動きしているのです。

白文字盤の216570は、今年の3月に約80万円となりましたが、それから5ヶ月後の今では、なんと約94万円という水準。

ついこの間まで60万円台で購入可能だった印象の216570白文字盤は、今や90万円台という価格帯に位置しているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年3月
の安値(楽天)
2019年8月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
エクスプローラー2
白文字盤
216570
中古 0年
5ヶ月
¥800,928 ¥948,240 147,312 118.39%

216570には白文字盤と黒文字盤がありますが、2017年以降、白文字盤のほうが高い傾向があります。

かつての常識では、黒文字盤が最も高いというのが常識でしたが、2016年に116500LNが登場して以降、白文字盤人気が上昇。

その結果、エクスプローラー2も白文字盤のほうが高いという傾向になり、今では「はっきり白文字盤のほうが高い」といえる状況です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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