6桁世代のスポーツロレックスといえば、現在多くのモデルが値上がり傾向となっており、それらの価格帯は随分高いという印象があるかといえます。
しかし、そういったことに該当するのは、基本的にセラミックベゼルのモデルであり、セラミックではないモデルについては、あまり高くないという印象でした。
特に安いのは、エクスプローラーやミルガウス、エアキングといったシンプルなモデル。ミルガウスは、最近やや値上がりしたものの、それ以外は今でも60万円台前半で入手可能です。
ロレックスブームだった2000年前後の流行だと、シンプルなモデルのほうが“人気で高い”という傾向があったのが、最近はシンプルなモデルが安く、“色付きベゼル”だったり“デイト”だったりと、かつては「ごちゃごちゃする」と敬遠された要素があるほうが人気となっているわけです。
そういった意味では、エクスプローラー2という存在は、一見シンプルに見えても、デイト表示があったり、事実上のGMT機能を有しているなど、2000年前後でも、現在の流行でも受け入れられる1本だといえます。
実際、2000年前後という時代、黒文字盤の16570は、14270の次に高いという価格序列に位置し、同じムーブメントを積み、なおかつ16570より定価が高かったGMTマスター2、16710よりも10万円以上新品実勢価格が高かったのです。
しかし、そんなエクスプローラー2は、今の時代においてあまり人気とはいえませんでした。5桁世代の16570も、6桁世代の216570も、スポーツモデルの中で価格序列は下から数えて2番目に安いといったところ。2017年頃まで、16570は30万円台後半ほどで買えましたし、216570に関しては、2018年になるまで2015年水準を超えていませんでした。
それが最近では、エクスプローラー2は5桁世代も6桁世代もなかなか高い水準となっており、特に6桁は、近頃なかなか派手に値動きしているのです。
白文字盤の216570は、今年の3月に約80万円となりましたが、それから5ヶ月後の今では、なんと約94万円という水準。
ついこの間まで60万円台で購入可能だった印象の216570白文字盤は、今や90万円台という価格帯に位置しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年3月 の安値(楽天) |
2019年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
エクスプローラー2 白文字盤 216570 |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥800,928 | ¥948,240 | 147,312 | 118.39% |
216570には白文字盤と黒文字盤がありますが、2017年以降、白文字盤のほうが高い傾向があります。
かつての常識では、黒文字盤が最も高いというのが常識でしたが、2016年に116500LNが登場して以降、白文字盤人気が上昇。
その結果、エクスプローラー2も白文字盤のほうが高いという傾向になり、今では「はっきり白文字盤のほうが高い」といえる状況です。