つい数年前まで、高価格現行SSロレックスの代名詞的存在だったヨットマスター2。
2016年以前では、シードゥエラーディープシーのDブルー文字盤とともに、デイトナ16520、116520よりも高い価格帯に位置し、4桁リファレンスなどを除くと、SSロレックスの中で最も高いというキャラクターでした。
それが2016年以降、徐々にその地位を脅かされ、今ではこの116680より高いモデルが多々ある状況となってしまっている様子。
最初に、この116680の水準を超えたのは、2016年3月にデビューしたデイトナ116500LNですが、それは仕方がないともいえます。
しかし、2017年以降、それ以前には116680より安かったモデルが多数上昇。
今では、この116680より、16520が高いのはもちろん、116520も高い価格帯に位置しているのです。
また、この116680は、あまり目立った値動きとはなっておらず、2018年の水準でも2014年以上になっていないという様子だったのです。
2014年の水準を超えたのは、2018年9月になってからのことで、その際この116680は約164万円という水準となりました。
その際、ようやくこの116680は、高級モデルらしい価格帯になるのかと思ったのですが、2019年になると、116710BLNRや116610LVなどが目立って上昇。それら2本にも抜かされてしまったのです。
けれども今、116680は、カラーベゼルの2本より高い価格帯に復活。
その要因は2つあるのですが、1つはカラーベゼルが値下がりしてしまったから。
そして、もう1つが116680自身の値上がりです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年9月 の安値(楽天) |
2019年8月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
ヨットマスター2 (針 前期) 116680 |
中古 | 0年 11ヶ月 |
¥1,646,000 | ¥1,728,000 | 82,000 | 104.98% |
2018年9月から11ヶ月が経過した今、この116680は約8万円の上昇となっているのですが、この値動き幅は、これまでの116680の傾向と変わりません。
そういった意味では、依然地味な値動きともいえるのですが、重要なのはその価格帯だといえます。
約8万円値上がりした116680は、いまや170万円台という水準に達しており、ヨットマスター2の印象に遜色ない価格帯に位置しているとも感じるのです。
とはいえ、この価格帯でも、今現在のSSスポーツロレックスにおいて、この116680より高いモデルは多々ある状況。
しかし、そのような価格帯に該当するのは、そのほとんどが116680以降に登場したモデルです。
ですから、116680以前から存在し、かつては116680より安かったというモデルに限定すると、今、それに該当するのは16520と116520だといえるわけです。
16520は2017年以降、高価格帯のモデルという印象に変わってしまいましたが、116520のほうは、まだ116680の射程圏内として、逆転のチャンスがあるようにも感じます。