ノーチラス初のプチコンモデルとしてこのモデルが登場したのは2005年の事です、と言いたいのですが05年に登場したのはコレとそっくりの3712/1A。そっちはすぐに生産終了してしまいました。5712と一番の違いはなんといっても竜頭でしょう。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年12月 の安値(ヤフオク) |
2016年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス ムーンフェイズパワリザ 5712/1A-001 |
中古 | 4年 5ヶ月 |
¥2,980,000 | ¥3,550,000 | 570,000 | 119.13% |
ノーチラス、一番の特徴はなんといってもプッシュ式の竜頭です。
防水機能を売りにしている時計なのに、ねじ込み竜頭じゃなくて大丈夫?って心配になりますが、プッシュ式の竜頭で防水だぜ!ってのがノーチラスの良さだったのです。
ちなみにジャンボノーチラスとして98年に復活した3710/1A(ノーチラスパワーリザーブ)もプッシュ式の竜頭。
私も所有していましたが、とても怖くて水につけることはできませんでした。
そのため見た目がそっくりでも“3712”のほうは約500万円。
ねじ込み竜頭となってしまったこの5712より約200万円も高いのです。
ちなみに、このプチコン仕様のノーチラスですが基本的に、
と同じ、パワリザ&ムーンフェイズ。
上記の3つは90年代からあるプチコンなので、それと全く同じ配置の文字盤ノーチラスが出た時は、ノーチラスにコレ移植しちゃう??
って思いました。
しかも、その当時既にノーチラスは高値傾向になっていたので、プチコンノーチラスが出回った時、最初から高めな流通相場だったのです。
しかも3712のほうはほぼ流通すること無く短期で生産終了。
この5712が出た時は2006年でしたから、今で言う黒青ベゼルのGMTマスター2のように、高い時期に高い時計として出たため、「それ以上値上がりするの?」と思うぐらいの価格で最初から取引されています。
とはいえこの5712、2011年にギリギリ300万円を切る相場でした。
よってそこから約50万円ほどの値上がり。
50万円、というと結構な値上がりですが、近年100万円以上値上がりするのも“普通”なパテックフィリップにしてはちょっと弱めな値上がりです。
要するに、それだけ最初から流通価格が高かったのです。
しかしながら、この手の時計は「高い」と感じてもその時より高くなる現象が起こりうるので要注意。
まさにいま500万円という相場の3712がそれですね!