近頃、値上がりが目立っているロイヤルオークの3針モデル。
その筆頭格こそ、15400STだといえるのですが、2018年から目立った値上がり傾向となっています。
筆者としては、数ある15400STの中でも、特に銀文字盤(15400ST.OO.1220ST.02)の相場を気にしているのですが、2016年まで120万円台だったこの時計は、2019年7月には270万円台という水準にまで上昇していました。
しかし、そんな15400ST.OO.1220ST.02は、それから1ヶ月が経過した今、これまでの値上がりから反転、値下がり傾向となってしまっているのです。
近頃、人気現行世代のスポーツロレックスで値下がりが目立っている印象ですが、この15400STの値動きもロレックスに近いと感じます。
15400ST.OO.1220ST.02は、2018年11月の段階で約194万円という水準だったのが、2019年5月には約241万円、7月には278万円へと上昇。
けれども、8月現在では265万円という水準に下落しており、1ヶ月で13万円の値下がりとなっているのです。
ここで興味深いのは、この値下がりした水準であるのですが、これはまさにロレックス同様「2019年のピーク時から下がった」という動き。
2019年上半期にピークを迎え、その水準から下がったものの、2018年の水準にまでは下落していないというこのロイヤルオークの値動きは、まさにロレックスと共通しているといえるのです。
同じ人気モデルでも、パテックフィリップの人気モデルの多くは、未だ値上がりが目立っているのに対し、ロイヤルオークの動きはロレックス同様という点は、とても興味深いといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年7月 の安値(楽天) |
2019年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オーデマピゲ
ロイヤルオーク 15400ST.OO.1220ST.02 |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥2,780,000 | ¥2,650,000 | -130,000 | 95.32% |
15400ST.OO.1220ST.02の現在水準は265万円で、7月と比較して13万円の値下がり傾向となっています。
では、この265万円という現在ボトム価格は、2018年以降どのぐらいの水準なのでしょう。
その答えは、実に“2番目に高い”となるわけで、13万円という値下がりインパクトとは裏腹に、意外と値下がりしたわけではないという事がわかります。
実際、2019年5月における15400ST.OO.1220ST.02の水準は、約241万円だったため、現在の265万円より24万円程度も高いわけです。
はやり、そういった傾向から感じるのは、7月をピークとして15400ST.OO.1220ST.02の値動きが落ち着いたという点。
こういった値動きは、カラーベゼルの現行世代など、最近ロレックスに見られますが、それが、ロイヤルオークの15400ST.OO.1220ST.02にも共通しているというのは、やはり興味深いという感想になります。
ちなみに、記事準備中には258万円という個体がありましたが、そちらは早く売れてしまいました。そういった意味では、なかなかな需要があるモデルだと感じます。