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現在相場考察

2ヶ月で13万円ほどの値下がり、デイトナ116500LN白文字盤

2019年8月18日更新
ロレックスのデイトナ116500LNについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年6月の安値(楽天)と2019年8月の安値(ヤフーショッピング)を比較し現在相場を考察。この2ヶ月での変動は13万6470円の値下がりだった。

デイトナ 白文字盤 116500LNについての考察(2019年8月)

2019年7月から、人気モデルの多くが値下がり傾向となっているロレックス

2019年に入ってから6月まで、2018年以上に派手な値上がりとなっていたのが、6月下旬頃から値下がり傾向となっている様子です。

そういった動きとなっているモデルに共通するのが“大人気モデル”という要素なのですが、116710BLNR116610LVなどが、まさにそれに該当。むしろ、今値下がりとなっているモデルは、大人気という要素があるのではとも思ってしまうほど、2019年上半期に派手な動きとなってたモデルが値下がりしているのです。

また、それらの「値下がり」に共通するのは、ピーク時から落ち着いたという点。例えば、5月や6月に最も高い傾向となったモデルは、値下がりとなった現在では、3月や4月の相場に相当するということが目立ちます。

例えば、116710BLNRの値動きを「腕時計投資.com相場」で見てみると、平均値では6月がピーク、現在水準は4月相当であることが分かります。

さて、現代の大人気モデルといえば、カラーベゼルの現行世代が筆頭という印象ですが、その王様的ポジションに位置し、なおかつ20年ほど前からそのようなポジションに位置するモデルが存在します。

それこそがSSデイトナなのですが、その現行モデルである116500LNも、つい最近までカラーベゼルに負けないほどの値動きとなっていた様子がありました。

カラーベゼルと共通するのであれば、まさに今値下がりしているということになるわけですが、その値動きはどういった様子かというと、やはり値下がりしています。

この116500LNの白文字盤は、2019年6月に約286万円まで上昇していましたが、8月の今では273万円という水準。2ヶ月で13万円ほどの値下がりとなっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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ロレックス ROLEX コスモグラフ デイトナ 116500LN 中古 極美品 メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年6月
の安値(楽天)
2019年8月
の安値(ヤフーショッピング)
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
白文字盤
116500LN
中古 0年
2ヶ月
¥2,866,470 ¥2,730,000 -136,470 95.24%

この116500LN白文字盤の値動きも、やはりカラーベゼルなどと同様、ピーク時より安くなったという動きとなっています。

ちなみに、2018年12月の水準は約248万円だったため、『値下がりでも2018年以下の水準になっていない』という点も、カラーベゼルなどと同様です。

7月から“現行世代、人気”という要素を含むロレックスの多くが値下がり傾向となっていますが、やはり116500LNもそれに該当するというのは「やはり」というように、ある種の確認にも感じてしまいます。

こういった値動きが今後どのようになるかはわかりませんが、夏に値下がりするというのは2016年と同じです。

将来的に今の価格が「安かった」と思うのか、はたまたそうでないのか、いずれにしても興味深い様子だと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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