2019年に入って多くのモデルが値上がり傾向となった反面、人気ロレックスの現行世代の多くは、7月以降値下がり傾向となっている様子です。
しかし、パテックフィリップに関しては8月上旬でもそれに該当するモデルはほぼ見当たらず、ロレックスとは対象的に値上がり傾向なモデルが目立っています。
特に最近、そういった傾向に該当するのは、比較的マニアックな要素を含むモデルだといえ、金無垢、コンプリケーション、旧世代などがそれに該当するといえます。
この5065/1Aは、2007年頃に製造終了となった、まさに旧世代のアクアノートであるのですが、はやりこのモデルも最近評価されている様子。
5065/1Aは、これまで200万円台という印象だったのが、2019年に入ると派手な値上がり傾向となり、5月時点では300万円台中盤という水準になっていました。
その際の値動きは「4ヶ月で90万円以上の上昇」だったのですが、それから3ヶ月が経過した今、またもや90万円程度の値上がりとなっているのです。
5月時点で300万円台半ばになって驚いた記憶は新しいですが、一呼吸おくまもなく、このモデルは400万円台という水準に上昇した様子であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年5月 の安値(ヤフーショッピング) |
2019年8月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
アクアノート 5065/1A |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥3,480,000 | ¥4,467,600 | 987,600 | 128.38% |
5065のSSブレスレットモデルは、「5065/1A」であるのですが、現在「5065A」と表記されたモデルが410万円台で売られています。
ただ、それ基準としても、この5065/1Aは400万円台となっていることに違いはなく、やはり目立って上昇していると感じます。
現在の400万円台という水準は、5065/1Aとしては過去最高値だと感じ、リーマンショック以前の相場と比べても、随分な値上がり状態だといえます。
筆者はこの時計を所有していましたが、その時の購入額は60万円台でした。
その後、高く売ったと自負していましたが、今では「かつて高く売れた」と喜んだ額を何百万円も上回るほど上昇しています。
また、5065/1Aの現在水準には興味深い点がもう1つあります。
それは、アクアノート5066/1Aや、ノーチラス3800/1Aとの価格差。
2018年まで、5065/1Aは5066/1Aとの価格差があまりなく、なおかつ3800/1Aより安い水準に位置していました。
それが今となっては、5066/1Aの2倍近くも高く、3800/1Aよりも高い価格帯に位置するわけです。
ちなみに、同じ世代でもジャンボサイズノーチラスの3710/1Aは、この5065/1Aよりだいぶ高い水準となっています。