2005年に登場した116718LN。
このモデルこそ、まさに6桁スポーツの幕開けとなったモデルで、セラミックベゼルが最初に採用されたモデルでもあります。
ロレックスは6桁から、次世代モデルを金無垢モデルから投入するという傾向があり、このGMTマスター2に限らず、デイトナやサブマリーナなどでも同様だといえます。
デイトナのセラミックベゼル搭載モデルといえば、116500LNという印象が強いためか2016年からという印象があるかもしれません。けれども、実際は2011年の時点で、セラミックベゼルの116515LNが出ていました。
また、6桁世代のサブマリーナの幕開けとなったモデルもWGの116619LBで2008年に登場。YGやYGコンビ、SSよりも先にデビューしているのです。
そして、そういった金無垢モデルの場合、新世代としていち早く登場していても、その高級さのためか、「高い価格帯の変わり種系モデル」という印象にもなり、新世代としてあまり注目されることがない気もします。
実際、GMTマスター2もサブマリーナもデイトナも、先に金無垢モデルが登場しているわけですが、モデルチェンジとして話題になるのはSSが世代交代されてから。
また、ここ数年では、モデルチェンジ前に新型の予想CGなどが話題になりますが、その答えは、実は金無垢モデルを見れば分かるともいえるわけです。
さて、6桁世代といえば、セラミックベゼルだけでなく、5桁時代では採用されなかった配色が採用されているという特徴がありますが、この116718LNにも「緑文字盤」というものが存在。
そんな緑文字盤の116718LNは、この数年、なかなかの上昇となっている傾向があるのですが、2019年のバーゼルを境に生産終了となった様子。
生産終了といえば、この116718LNに限らず、SSやYGコンビも同様です。
特にSSの116710LNは、生産終了後に急上昇したという経緯があるため、生産終了モデルは値上がりしていても不思議ではありません。
とはいえ、116710LNは、3月頃から上昇した一方、8月現在ではバーゼル前の相場とほぼ同様という水準にまで落ちついている様子。
では、金無垢の116718LNはどうかというと、こちらはきちんと上昇傾向となっている様子です。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年12月 の安値(楽天) |
2019年8月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
GMTマスター2 緑文字盤 116718LN |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥2,945,800 | ¥3,240,000 | 294,200 | 109.99% |
116718LNの現在相場は、324万円という水準なのですが、これは2018年12月と比較して約29万円の上昇という様子です。
ロレックススポーツ系の「豪華なモデル」といえば、長らくYGのみだったため、「高級スポーツ=YG」という印象があります。
しかし、現在GMTマスター2に用意された豪華なモデルには、コンビ含めてYGが無い状態であるのです。
GMTマスターシリーズの高級モデルとして、YGという素材は長らく採用され続けていましたが、それがランナップから消えたというのは意外です。
10年前のように、YG人気が低いという時代なら注目されなかったかもしれませんが、今のようにWGより高いぐらいの相場となっている中、YGをラインナップから外すというのは、逆にYGを求める人が増えても不思議ではないとも感じます。