今年2019年のバーゼルで生産終了となった116713LN。
このモデルに限らず、GMTマスターシリーズは多くのモデルが今年のバーゼルを境に生産終了となりましたが、それらは生産終了後にいずれも値上がり傾向となっていました。
「いました」というように過去形となっているのは、SSなど一部のモデルが現在値下がり傾向となっているからです。
特に116710LNに関しては、3月から急上昇したものの、8月現在では生産終了発覚以前の相場にまで戻っているともいえる様子。
また、大人気モデルの象徴的存在である116710BLNRに関しても、6月頃をピークとして値下がり傾向。8月現在の水準は、4月に相当するといえます。
さて、そのような値動きの印象があることから、他の生産終了モデルに関しても、値下がりしていそうだと感じてしまいます。
けれども、中には例外といえる値動きをするモデルがあり、2019年7月と比べても値上がり傾向となっているものが存在するのです。
2019年7月といえば、多くのロレックスが値下がり傾向になった月ですから、その時期と比較して値上がりとなっているというのは、珍しい動きともいえます。
そういった動きに該当するのが、まさにこの116713LNであるのですが、2019年7月に135万円だったのが、8月現在では約143万円という様子。まさに1ヶ月で8万円以上の上昇となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年7月 の安値(楽天) |
2019年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
エクスプローラー GMTマスター2 116713LN |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥1,350,000 | ¥1,434,240 | 84,240 | 106.24% |
この116713LNで興味深いのは、7月と比べて値上がり状態という稀有な値動きはもちろん、これまで目立った値動きをしなかった印象があるにも関わらず、この1ヶ月で8万円以上という値動きとなった点だといえます。
1ヶ月で8万円以上の上昇ということは、2019年上半期においては、あまり珍しくなかった印象がある一方、そういった動きに該当するのは大人気モデルという傾向。
この116713LNのようなコンビモデルでは、そういった「大」がつくほどの人気モデルは存在しないといえるため、現在の動きは凄いと感じます。
まして、SSの116710LNがバーゼル以前の水準程度にまで値下がりしているということがあるにもかかわらず、そのコンビモデルである116713LNが大きく上昇しているというのは、意外だとしかいいようがありません。
デイトナがそうであるように、人気モデルのSSとコンビの価格差は逆転現象が起こるほど差が少ないともいえますが、今年生産終了GMTマスター2の“LN”では、SSよりコンビのほうが40万円以上も高い状況であるのです。