2019年7月頃から、多くの人気ロレックスが値下がり傾向となっていますが、このサブマリーナ116610LNもまさにそういった値動きに該当。
116610といえば、緑の116610LVが人気という印象がある一方、黒ベゼルの116610LNは、比較的安価で購入可能という印象がありました。
けれども、2019年上半期に116610LNは目立って上昇した結果、その水準は100万円以上に到達。
緑の116610LVが100万円以上となったのは、2017年8月頃であるのですが、その際、100万円以上ということについては、かなりなインパクトがあったといえます。
しかし、それから2年後には、“緑より安い”という印象がある116610LNについても100万円以上という水準になったため、ずいぶんな上昇となったと感じたわけです。
116610LNが100万円以上となったのは、2019年4月のことですが、それから3ヶ月後には110万円台に到達。
2017年では、116610LVが『100万円⇒110万円台』となるまで3ヶ月以上がかかっていたため、2019年の116610LNの値動きは、2017年の緑ベゼル以上に勢いがあったといえます。
しかし、そんな116610LNも、やはり今では下落傾向。
7月の110万円台というのがピークだったようで、今では4月程度の水準にまで落ち着いている様子となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年7月 の安値(ヤフーショッピング) |
2019年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 116610LN |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥1,122,000 | ¥978,912 | -143,088 | 87.25% |
腕時計投資.com相場を見ると、116610LVは2019年3月頃から急激に上昇し、6月下旬から7月初旬頃がピークだったということが分かります。
そして、7月中旬頃から値下がり傾向となり、8月現在では4月下旬と同様の水準にまで落ち着いたといえる様子です。
こういった値動きは、GMTマスター2の116710BLNRやデイトナ116500LNなどと同様だといえますが、そういったモデルに共通するのが「現在における大人気モデル」という点。
ですからこの116610LNも、まさにそれら人気モデルと同様の値動きとなっているわけで、この値動きによって大人気モデルであると証明できてしまったともいえるかと思います。
興味深いのは、同じ黒ベゼルでもGMTのマスター2の116710LNと異なる動きとなっている点。
116710LNは、一時期この116610LNより随分高い相場にまで上昇した一方で、今では116610LNよりもやや安い水準に位置。116710LNの場合、3月がピークといえる様子だったため、この116610LNや116710BLNRとは若干異なる動きとなっているのです。
そういった意味では、生産終了になった116710LNより、サブマリーナ116610LNのほうが大人気モデルの相場曲線に近いといえ、今年3月頃におけるGMTマスター2が高いという印象が完全に覆されてしまったと感じます。