2018年に華々しくデビューしたGMTマスター2の126710BLRO。
11年ほどに渡って終了状態となっていた、“SSの青赤”、“ジュビリーブレスレット”という要素を復活させ、多くの時計ファンの間で話題となった存在です。
それだけ目立った存在であるため、正規店での入手難易度は高く、その新品実勢価格は、定価に対して随分なプレミアムとなっていました。
デビューした2018年11月頃の新品実勢価格は約197万円(安い順の3社平均値)だったのですが、2019年7月になると、中古のボトム価格が約209万円。かなり目立った上昇となっていたのです。
7月の水準は、まさに「デビュー時の新品実勢価格より高い」という状況ですが、これだけ注目度もプレミアムも高かった126710BLROの新品実勢価格をデビュー翌年の中古相場が上回るというのは、ハードルは低くなかったといえます。
そういった意味では、126710BLROの人気度は、2007年のミルガウスもびっくりなほどだったといえるわけです。
プレミア価格になるロレックスは最近珍しくありませんが、このGMTマスター2のような注目度は、デイトナを除くとあまり多くありません。
さて、そんな126710BLROという存在ですが、7月の記事でお伝えした時点では値上がり傾向だったのが、9月現在の今では、なかなかな値下がりへと変化。
現在、126710BLROの中古は約181万円で購入可能であるのですが、これは7月と比べて28万円ほど安く購入可能であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年7月 の安値(楽天) |
2019年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 126710BLRO |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥2,095,000 | ¥1,812,650 | -282,350 | 86.52% |
約28万円の値下がり傾向となっている126710BLROですが、これは2ヶ月という期間での値動きであるため、かなりな値下がりをしたという印象になります。
ちなみに、この約181万円という水準は、どうやら過去最安値といえる様子。これの次に安かったのは、2018年12月の約185万円ですが、その後はすぐに190万円台となっています。
それに対して、今の「180万円台」は期間が長いため、2018年12月よりも値下がりインパクトは大きいと感じるわけです。
ですから、現在の126710BLROの水準は、約181万円という過去最安値水準に限らず、180万円台という期間の長さでも、デビューしてから最も安いといえるのです。
2019年に入ってから、目立って上昇した現行モデルの多くは、7月以降値下がりが目立っていますが、その水準は2018年以下にはなっていないという例が多い様子があります。
それに対してこの126710BLROは、2018年以下の水準となっているため、他の人気現行世代ロレックスより、値下がりインパクトが大きいと感じます。