2019年7月頃から、多くの腕時計が値下がりした印象がありますが、そういった動きに該当するのは「現行」という要素があるモデル。
それに対して「旧世代」といったように、比較的マニアックなモデルはあまり値下がりしている様子がなく、依然として値上がり傾向が続いているモデルも少なくありません。
そういった動きに該当するのは、旧世代のノーチラスやアクアノートなどであるのですが、ロレックスでもそれに該当するモデルが存在。
それこそが、このデイトナ116520であるのですが、6月から9月現在にかけても値下がりしていない様子であるのです。
2019年6月に190万円台という水準に達した116520黒文字盤は、9月現在では約192万円という水準。
3ヶ月で2万円ほどの上昇ですから、派手な値動きというわけでもなく、それどころか、値動きしていないというようにも感じます。
ただ、6月から9月の間には、多くの人気ロレックスが下落となった「7月」が含まれ、その期間で数十万円単位の値下がりとなったモデルがあるわけです。
そういったことを考慮すると、この116520黒文字盤の動きは、現在優秀だといえるわけで、やはり旧世代という要素は強いと感じます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年6月 の安値(ヤフーショッピング) |
2019年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 黒文字盤 116520 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥1,900,000 | ¥1,924,452 | 24,452 | 101.29% |
ノーチラスやアクアノートの場合、現在でも10万円単位の上昇となっていますが、デイトナ116520の場合は、それと比べると地味な動きです。
ただ116520は、2017年以降、現行モデルと同じような動きとなっており、特にアクアノートとは異なる動きをしてきました。
アクアノートの場合、2018年から特に評価された傾向があり、需要の変化を感じます。それは、評価されているアクアノートに対する、ある種のマニアックさからも、そのような変化を捉えることができると思うわけです。
しかし、116520の場合、2016年初頭まで現行モデルでしたし、現行時代には「腕時計の王様」とすら呼ばれていた、メジャーなモデル。
第1世代のアクアノートより、「マニアック」という要素はかなり薄いといえます。
ただ、そんな116520も2019年の今となっては生産終了から3年が経過し、徐々に「旧世代」という印象が強くなってきた時期なのかもしれません。
そういった意味では、この116520についても、やや「マニアック」という要素が付加されているともいえるわけですが、そうすると、今のような相場変動は自然だと感じるわけです。