腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

2019年6月以降も上昇、サブマリーナ116619LB

2019年9月23日更新
ロレックスのサブマリーナー116619LBについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年6月の安値(楽天)と2019年9月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この0年3ヶ月での変動は¥98,000だった。

サブマリーナ 116619LBについての考察(2019年9月)

2019年7月以降、現行世代を中心に多くのロレックスが値下がり傾向となっています。

2019年上半期において、多くのロレックスは、それまで以上に目立った上昇をしていたため、ピークは6月頃だったということになります。

しかし現在、そんな現行世代の中でも2019年6月と比較して上昇しているモデルが存在。

それが、この116619LBなのですが、現在、約318万円という水準となっています。

2019年6月時点では309万円だったため、3ヶ月で10万円近い上昇ということになるのですが、同じ期間で値下がりしたモデルが多いだけに、意外な値動きといえるかと思います。

このような値動きをしていることから、116619LBは2019年に生産終了になったのかと思ってしまうほど。

実際、生産終了にはなっていない様子ですが、GMTマスター2など2000年代後半にデビューしたモデルが終了となった今、2008年デビューの116619LBも生産終了となったのではと勘違いしてしまいます。

サブマリーナといえば、116610LVが6月頃まで目立った上昇となっていましたが、そちらも生産終了にはなっていないモデル。生産終了となったGMTマスター2116710BLNRと同じような値動きをしていたため、今年のサブマリーナ事情については、生産終了という要素が無くても目立った上昇する傾向があったといえます。

しかし、そんな116610LVは、今となっては6月時点より10万円以上の下落状態。他の人気モデルと同様値下がりしているのです。

それに対して116619LBは、6月と比較して値下がりどころか値上がり傾向

まして、2019年3月にも上昇傾向となっていたため、他の人気モデル同様「上半期に上昇」という傾向があるのです。

そういった傾向があるにも関わらず、6月以降も上昇傾向となっている116619LB。この時計は、まさに今、稀有な動きをする存在だと感じます。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年6月
の安値(楽天)
2019年9月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
116619LB
中古 0年
3ヶ月
¥3,090,000 ¥3,188,000 98,000 103.17%

さて、116619LBといえば、ここ2年ほど「YGとの価格差」が気になる傾向があるわけで、116619LBが値上がりしたと思っても、YG以上になるということはありませんでした。

デビューから2010年代前半まで、116619LB116618LN116618LBよりも高い価格序列となっていたのですが、2017年には「YGより安い」という序列となりました。

そして、今回、116619LB「2019年上半期にも上昇、6月以降も上昇」という稀有な動きとなっているため、久々にYGより高くなった可能性があるわけです。

では現在、116618はどういった水準かというと、ボトム価格にいるのは116618LB317万円という個体。

116619LBのABランク以上のボトム価格は約318万円ですから、YGの水準を1万円ほど上回った状態となっているのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。