2004年にデビューした2代目オーバーシーズ。デビュー時期は、2005年のロイヤルオーク15300ST、2006年のノーチラス5711/1Aと近く、それらと同じ世代のモデルだといえます。
ただ、オーバーシーズの場合、2016年に3代目が登場したため、2019年現在では旧世代となってからそれなりの月日が経過した状況。3代目はジュネーブシール取得の自社製ムーブメントが特徴であるなど、目立つ要素があるため、初代や2代目より随分高い印象です。
オーバーシーズの価格帯は、古ければ古いほど安いという傾向があり、3代目が200万円台だったならば、2代目は100万円台、初代は100万円以下という水準です。(いずれもラージサイズの3針モデル)
雲上スポーツといえば、ノーチラスの価格変動が目立っていますが、2018年からはロイヤルオークも目立って上昇。現在、ノーチラス5711/1A-010は760万円台、ロイヤルオーク15300ST.OO.1220ST.01は230万円台といった水準です。
それに対して、オーバーシーズは110万円台であるため、雲上スポーツの中で最も安いという感覚があります。
また、2018年頃までは、2代目といえども100万円以下という水準で購入可能であり、その時期までは特に目立った相場変動をしてこなかった傾向もあります。
ですから、他の雲上スポーツと比較して安いという印象があっても、実は2018年からの110万円台という水準は、2代目オーバーシーズとしてはなかなか優秀な価格帯。
では、それから約1年が経過した今、この2代目オーバーシーズはどのような水準となっているのでしょうか。
2019年といえば、上半期に目立った上昇となったモデルが多い一方、7月以降は値下がりが目立っています。
ノーチラス5711やロイヤルオーク15400STの場合、2019年上半期に目立って上昇し、7月以降は値下がり傾向。ただ、2018年以下の水準とはなっていない様子です。
値下がりモデルに多いのが、上記のように“2019年上半期に目立って上昇し、7月以降に下落したものの、2018年の水準にまでは下がっていない”という点。
それに対して、オーバーシーズは、2019年上半期に目立った上昇をしていませんでした。そういった意味では、今どのような水準になっているのか興味深いと感じます。
ではどうなっているかというと、47040/B01A-9094は9月現在において、1年ほど前と比較して大きな変動がない様子。
現在、47040/B01A-9094は約119万円という水準なのですが、2018年8月には約116万円だったため、1年で3万円程度の上昇となっています。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年8月 の安値(楽天) |
2019年9月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ 47040/B01A-9094 |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥1,168,020 | ¥1,198,800 | 30,780 | 102.64% |
2019年上半期に様々なモデルが上昇し、7月以降は下落したというように、今年は値動きが激しい年という傾向だといえます。
その反面、2代目オーバーシーズはこの1年で大きく相場変動していないため、安定した相場のモデルが欲しいという方にとっては狙い目だと感じます。
また、現在の110万円台という水準は、人気6桁SSロレックスを下回っているため、雲上スポーツという印象からはかなりなお得感があるともいえます。
6桁世代のロレックスより、かつては高いという印象の2代目オーバーシーズですが、それら人気ロレックスより現在、安く買えるのです。