2011年にデビューした116515LNは、セラミックベゼルを搭載した初のデイトナ。当時現行だった116520と比較するとまさに「異色のモデル」と感じたわけですが、そういった印象は「チョコレート」という文字盤名からも感じることができます。
116515LNにはいくつかの文字盤ラインナップがあるわけですが、その中でもチョコレート文字盤はかなり目立つ存在。また、中古水準は以前から高く、同世代の116528と比較して高い傾向がありました。
116528はブレスレットであるのに対し、この116515LNは革ベルトですから、金の含有量的には、116528のほうが高いはず。しかし、116515LNのほうが高い水準というのは、やはり人気があるのだと感じます。
ただ、そうはいっても116515LNチョコレート文字盤の相場は、これまで常に上昇してきたわけではありませんでした。
2015年8月時点で約260万円という水準だったのが、2016年8月には約207万円にまで下落しています。
2016年夏頃といえば、スポーツモデルを中心に多くのロレックスが下落した時期。まさに、現在と同じような時代だといえます。
その時期、116515LNチョコレート文字盤は、60万円程度も下落しているわけです。
では、同じように多くのロレックスが値下がりしている今、この116515LNチョコレート文字盤はどういった様子であるのかというと、やはり値下がり傾向となっている様子です。
しかし、同じ値下がりでも、現在は約8.6万円の下落。2016年8月の60万円程度の下落と比べるとあまり大きな変動でない様子です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年7月 の安値(ヤフーショッピング) |
2019年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ チョコレート文字盤 116515LN |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥3,024,000 | ¥2,937,600 | -86,400 | 97.14% |
2016年夏頃に多くのロレックスが値下がりしたというのは、すでに忘れかけられている出来事のようにも感じますが、そういった時代においてこの116515LNはかなりな下落となっていたわけです。
それに対して、同じように“夏頃”から下落している2019年の今、116515LNの下落幅は、2016年当時と比較して弱い様子。
その理由として考えられるのは、116515LNがすでに生産終了モデルであるからかもしれません。
2016年当時は現行モデルだった116515LNですが、2017年に生産終了となったため、それ以降は「レアモデル」という要素が加わった感覚があります。
ですから、同じ値下がり傾向でも、2019年現在、そこまでの下落となっていないのは、やはり以前より評価されているのではないかと感じます。