2019年7月以降、多くのモデルが値下がり傾向となっていますが、そういった値動きの中で、値上がり傾向となっているモデルが存在します。
そういった値動きをするのは、「マニアック・レア」という要素を持つモデルが目立つ様子があるのですが、今回そういった値動きに該当するのは、これまであまり目立った値動きをしていなかったと感じるモデル。
このデイトナ16523は、その型番の通り、16520のコンビモデルであるのですが、これまであまり目立った値動きをしない傾向がありました。
16520は、2016年12月頃から目立った上昇となりましたが、16523が上昇したのは2017年の年末になってから。実に、16520の値動き開始から1年近くの時を経て値上がりしたのです。
その後も、16523は、16520やその他の人気ロレックスと比べると地味な動きとなっていましたが、2018年頃からはなかなか値動きしていると感じる様子に変化しました。
ただ、そういった状況でも、依然として16523の価格序列はデイトナの中で最も安いという傾向。
2000年デビュー世代とエルプリを比較すると、基本的にエルプリのほうが高いのですが、コンビだけは例外なのです。
16520は116520より高く、16528は116528より高いという価格序列があるにも関わらず、16523は116523より高くありません。
そして、それは現在時点でも変わらず、相変わらず16523は116523より安い水準。同じ文字盤色同士で比較すると、16523のほうが安い価格帯となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年4月 の安値(楽天) |
2019年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 白文字盤 16523 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥1,455,840 | ¥1,513,080 | 57,240 | 103.93% |
16523白文字盤は、4月との比較でも5万円ほどの上昇となっているため、他の値下がりしているモデルと比較して、現在優秀な値動きをしているように見えます。
しかし、116523白文字盤も同じように上昇傾向であるため、そういった動きはコンビモデルの旧世代デイトナ全体という印象になります。
これまで、コンビのデイトナは、あまり値動きせず、その注目度や人気度はSSモデルと比較して弱い状態だといえました。
けれども、ステンレスなどの人気モデルが値下がりする今、これまで影が薄かったコンビモデルが値上がり傾向となっているというのは、かなり興味深い動きだと感じます。
ちなみに、16523の文字盤色による価格序列は、現在白文字盤が上位に位置する様子です。
最も安いのがグレー文字盤で、最も高いのが白文字盤であるのですが、現在16523のシャンパン文字盤が売り出されていないため、シャンパン文字盤の相場が分からない状態です。
シャンパン文字盤は、以前は16523のボトムに位置しましたが、ここ最近は上位に位置する傾向があります。
まして、今や売り出されている個体が1つもないため、その人気度はやはり高いとも感じます。