1998年にデビューしたアクアノートのラージサイズ。
アクアノートは97年の登場ですが、ラージサイズやブレスレットモデルが用意されたのは98年になってからなのです。
そんなアクアノートの98年世代は、日本でロレックスブームが起こっていた2000年前後という時代において、まさに現行だったわけですが、当時の注目度は低く、新品でも80万円台という水準で売られていたほど。
ロレックスの延長線上にあるアクアノートやノーチラスは、今でこそ大人気モデルですが、かつては意外と人気がなかったわけです。
とはいえ、2005年前後という時代においては、それ以前より評価されるようになっており、その中古水準は高くなっていました。
その後も、アクアノートやノーチラスの価格帯は、2000年前後の時代に戻ることはなく、それはリーマンショック後でも同様だったのです。
とはいえ、リーマン以降の時代は、それなりに値下がり。2009年7月時点では5065Aは約92万円という水準でした。これは、2000年代前半よりかろうじて高いものの、2007年頃と比べるとだいぶ安いといえます。
そして、アベノミクス以降になると、2007年頃のような水準に戻り、その水準は、過去最高値レベルになっていたといえます。
どのような価格帯がそれに該当するかというと、2016年10月頃だといえるのですが、その時点で5065Aは約170万円という水準でした。
2019年現在の印象からすると、アクアノートのラージサイズが170万円台というのは安く感じますが、2016年当時の印象は「過去最高値並に高い」という感覚だったといえます。
しかし、そんなアクアノート5065Aは、2019年10月の今、なんと325万円という水準に変化。
170万円台でも高いという印象でしたが、そこからさらに150万円以上も上昇しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年10月 の安値(楽天) |
2019年10月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
アクアノート 5065A |
中古 | 3年 0ヶ月 |
¥1,706,400 | ¥3,250,000 | 1,543,600 | 190.46% |
2019年になってから、アクアノートの値上がりが目立っていますが、そういった値動きに該当するのは第1世代でも現行世代でも同様です。
この5065のブレスレットモデル、5065/1Aはすでにかなりな上昇となっていることを記事でお伝えしましたが、それはラバーベルトの5065Aでも同じことになっているわけです。
長らく、アクアノートはブレスレット人気が高く、相場もブレスレットとラバーでは大きく違うという傾向があります。
ただ、今の水準では、ラバーベルトの5065Aでも300万円台という水準であるため、過去の印象からすると「すごい!」という感想になります。
ちなみに、筆者はこの5065サイズのアクアノートを所有していたことがありますが、ブレスレットもラバーも付属するモデルだったため、両方試すことができました。
オーナーになる前の印象だと「ブレスレットが絶対良い!」と思っていましたが、いざオーナーになってみるとラバーベルトのつけ心地の良さに惚れた記憶があります。